広島のサッカーを讃える前に、G大阪の尻を叩け
年間で勝ち点が一番多かったサンフレッチェ広島。チャンピオンシップ優勝は、ある意味で順当な結果だ。ネットでは、広島を称賛する声をあちこちで見かける。確かに、好チーム。パニックになりにくい安定した精神。昔の進学校のサッカーを彷彿させる賢さがある。だが、守備的。人が前に少なく、後ろで守るサッカーだ。
決勝の第2戦のハーフタイムに、中継するNHKのスタジオブースに招かれたハリルホジッチは「後ろに引いて構える守備的なチームが目立つ。もっと前から勇気を持っていくべきだ」とJリーグの傾向について指摘した。広島の前半のサッカーについても、同様な見解を示した。「このまま後ろに引いていると後半は危ない」と。
広島は後半12分に投入した浅野が元気いっぱい走り回ったものの、守備的サッカーの範疇に収まるサッカーを続けた。そして後半30分、その浅野がゴールを決め、勝利を確定的にした。ハリルホジッチの予想は、どちらかと言えば外れたわけだ。
ガンバ大阪のサッカーは広島とは対照的だ。パスワークをベースにした攻撃的サッカー。ボール奪取も高い位置から仕掛けていた。
この記事は有料です。
たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバーをお申し込みください。
たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバー 2015年12月
税込550円(記事4本)
2015年12月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。