頂点を渡り歩きすぎたモウリーニョ。はたして次なる"針路”は?
チェルシーを解任されたモウリーニョ。その名を有名にしたのは、03〜04シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)で、伏兵ポルトを欧州一に導いたことにある。チェルシー監督に就任したのは翌シーズン。以来、名監督として欧州サッカー界に君臨してきた。
元体育教師。バルサ時代にはファンハールの通訳も兼ねていたポルトガル人。モウリーニョについて語る時、そのプロ選手としての経験がない経歴に目が向けられる。ポルトガル人であることに特段、関心を示す人は少ない。
モウリーニョがポルトを欧州一に導いたその2週間後、そのポルトガルはユーロを開催。そこでポルトガル代表は準優勝を飾った。チームを率いたのはルイス・フェリペ・スコラーリ。その2年前、日韓共催W杯でブラジル代表を欧州一に導いたブラジル人監督は、ポルトガル代表監督としても成功を収め、名伯楽の地位を不動にした。
ポルトガルは、ポルトのCL優勝と代表チームのユーロ準優勝、さらにはモウリーニョの監督としての成功やクリスティアーノ・ロナウドの出現等を機に、欧州の二流国から一流国に転じていく。当時、欧州で最も勢いのある国だった。
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