良質な睡眠は取れていますか?【認知症になりやすい睡りのタイプとは】介護福祉士が漫画でわかりやすく解説
こんにちは、認知症の支援サポーター『夢はるか』です。
季節はすっかり春になり、過ごしやすい日が増えてきましたね。
でも、寒暖の差が大きい日もあり、体調管理には十分な注意が必要です。
体調管理といえば、十分な睡眠は取れていますか?
実は、睡眠と認知症の発症リスクには、重要な関係があることが分かっています。
今日は、認知症になりやすい眠りのタイプについてご紹介します。
1. 短すぎる、または長すぎる睡眠時間
睡眠が短かくても長くても、認知症の発症リスクが高まることがわかっています。
統計的には、睡眠時間が5時間未満のショートスリーパーと8時間以上のロングスリーパーは、認知症の発症率が高いという結果が出ています。
もちろん認知症の発症には、睡眠時間だけでなく、睡眠の質も関わってきます。
それらを以下に説明していきます。
2. 睡眠時に暴れる、大声を出す、息が止まる
睡眠障害が現れる認知症に『レビー小体型認知症』があります。
睡眠中に大声を出したり、暴れるなどの睡眠行動障害が起こります。
レビー小体型認知症は、発症する前からその症状が見られることがあります。
睡眠中に何度も呼吸が止まり、低酸素状態になる『睡眠時無呼吸症候群』の人も、認知症発症リスクが約2.4倍になります。
これらの症状に心当たりがある人は、かかりつけ医への相談をお勧めします。
3. 睡眠薬にもリスクがある
病院で処方されるハルシオンやデパスなどのベンゾジアゼピン系睡眠薬には、認知症発症リスクを高める可能性が報告されています。
睡眠薬は、自己判断で量を加減せず、必ず医師と相談の上で飲む量を決めてください。
良質な睡眠のためには薬だけではなく、まず生活習慣を改善することが大事です。
・就寝直前までテレビやスマホ、タブレットを見ない
・寝る前に、なるべく部屋を暗くする
・カーテンを10センチほど開けて、日光で目覚めるようにする
このような方法も、おすすめです。
まとめ
適切な時間と質の良い睡眠によって、認知症の発症率を下げることができます。
睡眠薬は、認知症の発症率を高める可能性があります。必ず医師と相談して、適切な量を服用することが大事です。
また、薬だけを頼るのではなく、昼間の生活習慣を改善することが、睡眠の質の改善につながります。