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今日からできる!毎日の食事で減塩をするポイント~塩分表示について知る~

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

減塩食にするメリットは、高血圧の改善の他にむくみ改善、腎臓の健康維持、動脈硬化の予防と多くあります。なので日頃から「減塩」を意識している人は多いのではないでしょうか。「減塩したいから塩分が少ないものを選んで購入する」というのは良いと思います。今回は減塩商品を購入する時に知っておきたい「塩分表記」についてご紹介します。

☆「塩分控えめ」「うす塩」と「塩味控えめ」「うす塩味」は意味が違います☆

よく「塩分控えめ」「うす塩味」と書かれた食品、調味料をスーパーやコンビニでみかけます。ですがこの2種類、意味が全く違うんです。

・「塩分控えめ」「うす塩味」:塩分が少ないものだけに表記ができます。食品100g(ml)あたり「食塩相当量0.3g未満」のものにしか表記できません。食品表示法で定められた基準をクリアして、ナトリウム量(120mg未満)と少ないことを強調した栄養表示です。

・「塩味控えめ」「うす塩味」塩分量に関係なく表記できます。「味覚」の表現であり、食塩の含有量を表したものではないです。塩分高めのものでも表記できます。塩分の量とはまったく関係がない表現なので注意が必要です。

言葉は似ていますが内容は全く異なるので、意味を理解して商品を選ぶようにしてください。知らないまま「塩味控えめだから、塩分控えめ」と言って、ポテトチップスなど食べたら大変なことになります。表示を確認して食べるようにしましょう。

(わが家はポテトチップスは基本、1袋を介護メンズと分けて食べています。このように他の人と分けて食べることは塩分とりすぎを防ぐにもおススメです。)

☆「減塩」「食塩〇%カット(オフ)」の意味を知る☆

醤油や味噌など元々塩分量が多い商品に書かれている事が多いですね。この意味は、【対象商品と比べて、どのくらい塩分が減らされているのか】を表しています。

例)一般的な醤油(対象品)と減塩醤油を比較して何%カットされているか表示されています。減っているとはいえ、塩分は含まれています。摂りすぎには注意が必要です。

(対象品と比較し、食品100g(ml)当りのナトリウム低減量120mg以上且つ25%以上(みそは15%以上、醤油は20%以上)の低減差があるものに表記されています。)

☆「塩分(食塩ゼロ)」「無塩」と「食塩不使用(無添加)」の表記の違いは?☆

長期保存ができる乾麺や缶詰に表記されている事が多いですね。

・「塩分(食塩)ゼロ」「無塩」:この表記は塩分を含みません。

※食品100g (ml)当りナトリウムが5mg未満の食品に記載されています。(食塩相当量0.01g未満含まれることはあります。)

・「食塩不使用(無添加)」:この表記は食品をつくる時に食塩を加えていない場合に示されるので、食材そのものに塩分が含まれる場合は、塩分ゼロではありません。

わかりやすく例えると、「料理をするときに塩は使っていません。でも食材には塩分が含まれています。」という感じです。

食品の栄養成分のナトリウム、食塩相当量を確認すると実際にどの位の塩分が含まれているので食品を購入する時に、確認する「クセ」をつけるといいですよ。私はついでにカロリーも確認しています。

※すでに食事療法を受けている方は、管理栄養士にご相談くださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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