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被害者の女性検事に卑劣な口止めも 悪質さ際立つ元検事正による性的暴行事件

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:イメージマート)

 大阪地検で検事正を務めていた2018年9月、アルコールの影響により抵抗できない状態だった部下の女性検事に検事正官舎で性的暴行を加えたとして準強制性交等罪で起訴された北川健太郎弁護士が初公判で容疑を認めた。筆者も特捜部で何度も仕事をともにしたよく知る間柄だが、思うところを示したい。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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