えっこれ食べられるの?!スベリヒユ|美味しい夏の雑草の栄養と食べ方とは
スベリヒユという畑の雑草があります。とってもとっても生えてくる、迷惑な雑草・・・根っこごと抜いて放りだしておいても多肉植物のような肉厚の葉は生命力が強く、全然枯れません。家庭菜園では嫌われがちな雑草です。
ところがこのスベリヒユ、とても美味しく食べられるんです。抜いたあとは野草として食べてみませんか?
スベリヒユは栄養豊富なスーパーフード
「スベリヒユ」は土の上を這うように大きくなり、四方八方に茎を伸ばして茂る様子から「タコクサ」とも呼ばれて嫌われています。
しかしこのスベリヒユは食べて美味しく、栄養価も高いスーパーフード!!
スベリヒユには各種ビタミンやミネラルがバランスよく含まれているだけでなく、抗酸化物質のグルタチオンや、健康効果の高いオメガ3脂肪酸が多く含まれているのです。
わざわざサプリメントで摂取する人も多い成分が、タダの雑草から摂れるとしたら魅力的ですね。
スベリヒユを食用にする地域は多い
スベリヒユは日本全国どこにでもある雑草ですが、食用にできることはよく知られています。特に食材として好まれている地域も。
山形県で親しまれている「ひょう」はスベリヒユのこと。沖縄で「ニンブトゥカー」と呼ばれる野草もスベリヒユのことです。トルコやギリシャで食べられている「パースレーン」「プルミエ」もこのスベリヒユの一種です。漢方で「五行草」として解毒や消炎に使われているのもスベリヒユ。
食べられると聞いたことはあるけれど、食べたことはないという方はぜひ一度お試しください。
スベリヒユの食べ方
家庭菜園に生えてきたスベリヒユを採ってきました。これを調理していきますね。
スベリヒユは先の方の柔らかい部分が美味しく食べられます。固そうな太い茎の部分と先の方の柔らかい部分を分けます。
太い部分は処分しますが、この部分はカラカラに干すとまるでゼンマイの干物のようになり、保存食として食べることもできます。
柔らかい部分を茹でます。沸騰したお湯に入れて3分ほどでクタッとします。
茹でたあとはしばらく水にさらしアク抜きをしましょう。スベリヒユにはほうれん草より多いシュウ酸が含まれますので、水にさらす手順が必要です。
このあとは水気を切り、おひたしや和え物でいただきます。
さっぱり美味しいスベリヒユの辛子和え
食べやすい大きさに刻み、辛子醤油で和えたのがこちら。スベリヒユにはほのかな酸味と粘りがあり、暑い夏にもさっぱりと食べられます。
粘りを生かしたスベリヒユのたたき
細かく刻んでスベリヒユの粘りをしっかり出した「たたき」にし、めんつゆで和えておくのも我が家の定番。このままご飯やお豆腐にかけてもいいですし、納豆やオクラ、とろろと混ぜてネバネバ丼にするのもとても美味しいですよ。
山形県ではスベリヒユを「野菜のだし(きゅうり、なす、ミョウガなどを刻んだご飯に合う郷土料理)」に加えて楽しむこともあるそうです。
スベリヒユの採り方
スベリヒユはどこにでも生えていますが、家庭菜園ではビニールマルチの上に出てきたものや、植物の影から立ち上がるように茂っているものを採取するといいでしょう。土汚れが少なく、みずみずしい状態を楽しめます。
増えすぎに注意
スベリヒユは黄色い小さな花が咲いたあと、黒い砂粒のような種を沢山作ります。スベリヒユの繁殖力は非常に強いので、畑にスベリヒユを増やしたくない場合は、種が付く前に抜きましょう。(スベリヒユを天然のマルチと考え抜かずに活用する栽培法もあります。)
まとめ
食べられる夏の雑草スベリヒユをご紹介しました。我が家の小さな畑でもエリアを決めてスベリヒユの收穫を楽しんでいます。
ブログでもご紹介していますのでこちらもどうぞ。「スベリヒユの美味しい食べ方|畑の雑草がさっぱり美味しい和え物に」
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