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【富田林市】今話題の金剛バスの後継路線は?今回は上ノ太子駅から喜志駅まで実際に乗ってみました。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

金剛バスの今後について話し合いが行われ、10月25日の時点で5路線が発表になりましたね。またこの週末に新たな動きがあり、日々行政との協議が続いているようですが、早い段階で情報が流れた5路線について以下に紹介しましょう。

1、富田林市東南部エリア・東條線(富田林駅~こんごう福祉センター~富田林駅)この路線は南海バスが担当し、6~20時台で約12循環の予定とのこと。富田林市内を縦断しているので、私がいちばんよく使う路線です。

こんごう福祉センターかんなびのさとバス停を走る南海バス
こんごう福祉センターかんなびのさとバス停を走る南海バス

南海バスは河内長野駅からこんごう福祉センターまでのバスを運行しているので、これと繋がるような気がしますが、果たしでどうなるんでしょう。また甘南備方面が無くなるのが残念ですが、こんごう福祉センター東口から楠妣庵観音寺は歩ける距離ではあります。

2、千早赤阪村エリア・千早線(富田林駅~千早赤阪村立中学校前)この路線は意外にも南海バスが担当し、運行時刻が6~20時台で、上り・下りとも約12便とのこと。私が主に道の駅ちはやあかさかに行くときに主に使う路線です。

道の駅ちはやあかさか
道の駅ちはやあかさか

東條線もそうですが、近鉄富田林駅に南海バスが入るというのは極めて異例ですね。金剛駅に近鉄バスが、富田林駅に南海バスが入ってこないという「縄張り」ようなものを感じるのですが、今回はそんなことも言ってられなくなったのでしょうか。

東阪付近
東阪付近

あと、この計画だと千早ロープウェイには行かないので、昨年夏におこなったバス乗り継ぎ巡回はできなくなりそうです。南海が担当する以上、金剛山へは河内長野駅経由のほうに利があるというのも背景にありそうな気がします。

3、河南町エリア(南部)さくら坂循環線(富田林駅~さくら坂4丁目~富田林駅)この路線は、近鉄バスが担当します。6時から19時までの間でバスが、11循環の予定とのこと。

さくら坂からワールド牧場へ向かう道
さくら坂からワールド牧場へ向かう道

河南町はなかなか行く機会がありませんが、以前弘川寺から滝谷不動方面に歩いた時に途中さくら坂を経由したことがあります。ワールド牧場がすぐ隣にありますが、確かにここはバスがないと公共交通派にとっては陸の孤島のようになってしまいますね。

4、河南町エリア(北部)阪南線(喜志駅~近つ飛鳥博物館)この路線は近鉄バスが担当します。6時から19時までの間でバスが、上り約15便・下り約14便の予定とのこと。

近つ飛鳥博物館
近つ飛鳥博物館

近つ飛鳥博物館のルートが残って個人的に良かったと思いました。富田林駅発着は無くなりますが、途中で大阪芸大の前を通るルートで、博物館のある近つ飛鳥風土器の丘の前に大宝という住宅街がありますので残った意味も頷けます。

4、太子町エリア喜志循環線(喜志駅~太子町役場~喜志駅)この路線は近鉄バスが担当します。6時から20時までの間でバスが、15循環する予定とのこと。

泥掛地蔵
泥掛地蔵

泥掛地蔵の先から循環するルートで、太子町の歴史的なところを回るのにも使えそうなルートですね。上ノ太子からのルートは廃止になるようですが、上ノ太子は南大阪線と言っても本数が少なく、長野線乗り入れの方が交通の便が良いので喜志発着が選ばれたのでしょう。

というようなニュースは、いろんな媒体で紹介されていますし、この週末には最終的に10路線確保したなど日々新しい情報が入ってきています。最終決定が気になるところですが、最新情報は行政のページなどでご確認ください。

ここで私の場合は、他とは違うことをします。やはりバス本来の目的である人を乗せて移動するという行為を体験して、どういうところを走るかを確認したいのです。

東水分バス停
東水分バス停

先月は富田林駅からのルートに乗りました。東水分行きでしたが、休日は水越峠まで行くルートです。

今回は上ノ太子と喜志駅を繋ぐ路線に乗ろうというわけで、上ノ太子駅に向かいました。

上ノ太子駅に到着しました。

意外なことですが、上ノ太子駅は太子町ではなく羽曳野市にあります。

と言ってもすぐに太子町があるので、金剛駅のようなイメージです。

上ノ太子駅の駅舎です。

すでに金剛バスが待機していましたが

これは別ルート「聖和台循環線」です。

時刻表では10分後に喜志行きが来るので待つことにしました。

駅前に銅像があります。

聖徳太子です。聖徳太子といえば奈良の斑鳩、法隆寺のイメージが強いですが、太子町には聖徳太子廟があり、町の名もそうなっています。

バスが来ました。ところが、これも違うところに行くようです。

すぐ後ろに喜志駅行きが来ました。これは平日の午後2時30分ごろですが、やけに多くのバスが来るのは意外ですね。

バスに乗りました。駅には他にも乗客がいましたが、みんなもうひとつの方に乗ったので、貸切状態です。

「あ、金剛バスだ」と、子供達の声が聞こえます。駅のホームの方から聞こえました。遠足の帰りのようでした。

バスは走り出しました。

バスは太子町に入って行きます。

金剛バスの中です。さてあと何回乗れるのでしょう。

高速の高架です。南河内地域では現時点ではほぼ唯一のものですね。

車窓に見えたものは、野菜の販売所のようにも見えますが、正体は不明。

もしかして終点まで貸切かと心配になりましたが、ここで貸切が解除され乗客が乗って来ました。

また、金剛バスの横にコミュニティバスのバス停を見るようになりました。過去を知らないのでなんとも言えませんが、もしかしたら新設かもです。

太子町役場に到着しました。立派な建物ですね。

太子町のコミュニティバスです。これからは金剛バスに代わってもっと活躍するのでしょうか?

太子町役場から喜志駅に向かいます。ニュースでは後継路線が残るところですね。

この辺りは、聖徳太子関連のものだけでなく竹内街道もあって、歴史的なものが数多くあります。

聖徳太子の父、用明天皇陵を過ぎるといよいよ太子御廟前です。

聖徳太子廟
聖徳太子廟

叡福寺の聖徳太子廟をはじめ西方院や用明天皇陵、蘇我馬子の塚との伝承がある植木家墳墓、少し離れたところには推古天皇陵などもあって古代の歴史好きにはたまらない場所。もう少し観光面でアピールすればという気がしますね。

気がついたら、平日の午後ですが、多くの人が乗っています。

泥掛地蔵尊の横を過ぎたあたり。この日は天気も良く晴れていました。歩いて散歩してもよさそうです。

梅川を渡ります。梅川を渡るとまもなく富田林市内に入ります。

この辺りから富田林市です。

不思議なものです。富田林市内に入ると、とたんにPLの塔が見えてきました。

バスは河南橋に差し掛かり石川を渡ります。

石川の流れです。

喜志駅に近づくと鉄筋の建物が目立つようになってきました。

まもなく喜志駅です。この辺りはよく見かけるところですね。

旧国道を越えると駅に到着します。

こうして喜志駅のバスロータリーの前に到着しました。

ということで、上ノ太子駅から喜志駅まで金剛バスに乗りました。まもなく無くなるバスなので、話題にしたり、バスの車体を撮影したりする人も多いですが、やはりバスは乗るためにあるもの。あと2ヵ月を切りましたので、思い出に乗車してみてはいかがでしょう。

金剛バス喜志駅前バス停
住所:大阪府富田林市喜志町3丁目4
アクセス:近鉄喜志駅すぐ

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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