挫折や悲しみを乗り越えた人は「大人の魅力」を身に着ける。特に男性は変わります

※2023年7月11日追記。大谷さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながら結婚につながるような出会いはオネットではご紹介できませんでしたが、彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

　こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動（略称：おみおじ）」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者（この記事を読んでいるあなたも該当します）で「そろそろ結婚したい」という人をオネット（大宮ネットワーク）にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類（受けor攻め）と募集についてはこちらをご覧ください。

　挫折や悲しみを乗り越えた人は大人の魅力を身に着けられることが多いですよね。特に男性の場合は、余計なプライドやこだわりが消えることで表情やふるまいが明るく付き合いやすくなります。そして、「健全な自信」が出てくるのでしょう。

　今回登場する愛知県在住の大谷祐介さん（仮名、38歳）もその一人ですが、オネットには良き前例がいます。昨年8月、二度目のオネット挑戦で見事に結婚に至った酒井聡さん（仮名、44歳）です。優しいけれど頼りない感じが出過ぎていて一度目は箸にも棒にもかからなかったのです。その後、結婚相談所で出会った女性と婚約寸前にまでいたったものの、お金のことを細かく聞かれた挙句に破談。意気消沈していました。

　でも、彼の可愛げを評価したマチコ先生の推薦でオネットに復帰。彼と同じぐらい自信はないけれどやる気はある関根典子さん（仮名、40歳）にお見合いを申し込み、マチコ先生のフォローもあって成婚にたどり着くことができました。

　僕は大阪まで出向いて彼らの婚姻届の証人になってきたのです。その際、酒井さんが見違えるほど大人っぽく朗らかになっていたことに驚きました。破談という経験があったからこそ、関根さんと出会えたことも彼の成長に影響しているのだと思います。最後にうまくいけば、それまでの失敗はすべて「糧」だと捉えられるのです。そのような成功体験は人を大きく強くするのだと感じました。

トヨタ系企業の社員ではない僕。お金の面で相手の希望と折り合いがつきませんでした

　さて、愛知県の情報通信企業に勤めている大谷さんです。彼は2年半前にもオネットに参加した経験があります（前回の記事はこちら）。そのときは「自信がなさそうな割にはプライドも希望条件も意外と高い」という印象が少しありました。いわゆる高望みですね。しかし、久しぶりに大谷さんに会ってみると、いい意味で男っぽさが増していました。聞けば、上述の酒井さんと同じように結婚相談所で出会った女性との「婚約寸前で破談」の経験をしたようです。

「2021年末に結婚の予定があったのですが、直前に白紙になってしまいました。理由は、お金の面で相手の希望と折り合いがつかなかったことです。僕はトヨタ系企業の社員などと比べると給料は高くありません。相手の女性は1歳年下の派遣社員で、『子どもが生まれたらあなたの収入だけで暮らすのが不安。貯金しても家が建てられない』という趣旨のことを言われてしまったのです。僕は2人でがんばればなんとかなると思っていたのですが、ご縁がなかったのだと今では気持ちを切り替えています」

　昭和の時代が続いているかのような破談理由ですが、愛知県内ではときどき耳にします。ちなみに大谷さんの現在の年収は500万円弱。共働きならば都市部でも十分に家計を支えられる金額にもかかわらず、「トヨタ系企業の社員」と比べられてしまうと見劣りするのです。お金やステータスだけで相手を見ない女性もいるはずなのですが……。

大人同士が息と力を合わせれば、経済的な問題や老親の世話などは乗り越えられる

「結婚相談所はお互いが求めるスペックや条件をすり合わせることを最優先するので、仕方のないお断り理由だと思います。その女性はまだ大谷さんにそれほど気持ちが入っていなかったのでしょう。もし気持ちが入っていたら、何とかして2人で生活していこうと思うはずだからです」

　冷静に分析するマチコ先生。オネットでも「条件」はある程度は提示し合いますが、条件より優先するのはやっぱり「気持ち」の部分です。ワクワクドキドキする恋愛感情ではなく、「この人、なんだか他人に思えない。一緒にいても嫌じゃない」という居心地のようなもの。お互いを大切に思う大人同士が息と力を合わせれば、住む場所や経済的な問題、老親の世話などの課題は解決してしまうことが多いのです。

「とはいえ、第一印象での魅力は大切です。今の大谷さんならその点もクリアしています。オネットで泥臭く活動をすれば、きっといい相手が見つかるはずです」

　マチコ先生が気になったのは子どもの人数です。前回の記事では大谷さんは「子どもは2人ぐらいほしい」と明言。しかし、30代後半にもなると男女ともに生殖機能が衰えています。大谷さん、その点はどうでしょうか。

「1人に訂正します。妊活や妊娠、出産は男性に比べて女性の負担がとても大きいので、妊活などにあたっては相手を大切にしてできる限りのサポートはしたいと思っています。それでも子どもができなければ、結婚相手と2人で楽しく生きていきたいです」

愛知県外への転居と転職も可能。場合によっては婿養子になって相手の家業に入ります

　大谷さんには条件面での「弱み」が他にもあります。一人っ子で年金生活の父親と実家で2人暮らしなので、「介護要員としての結婚相手を探しているのでは？」と勘繰られてしまうことです。

「父は今日も『さわやかウォーキング』に出かけていくほど健康で、食事も自分で用意して自立して暮らしています。介護要員を探しているなんてことはまったくありません。誤解されたくないので、結婚するしないに関わらず今年は実家を出ようと思っています」

　出る先は愛知県内でなくても構わない、と大谷さんは断言。結婚相手が望むならば他県への引っ越しや転職も可能、ということです。

「仕事には真面目に取り組んでいますが、今の会社にこだわりはありません。姓にも執着はないので、場合によっては婿養子になってもいいと思っています。家業がある方の仕事に僕が入ってもいいですね」

　辛い経験を経て「いい大人」になった大谷さんはまさに結婚のタイミングだと思います。オネットで彼がやるべきことはただ一つ。マチコ先生との連絡を密に保つことです。先ほど「子どもの希望人数」で軌道修正ができたように、自分の気持ちを大事にしながら現実的な判断をする助けになります。マチコ先生は相手の女性とも同じように連絡しているので、冒頭の酒井さんと関根さんのようなカップルを輩出できるのです。活用しない手はありませんよ！

※文中の受けオネット会員は仮名です。大谷さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス（ヤフーの有料記事です）を読みたい方（＝攻めオネット会員になりたい方）はこちらをご覧ください。