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婚約しようと思ったら、実家の相続対策などを聞かれて気分が悪くなりました~おみおじリポート(115)~

大宮冬洋フリーライター
兵庫在住。「サボらず」働く43歳。今年こそ結婚を決めるべく再登場です(本人提供)

「仕事が忙しい」を言い訳しない。婚活において最も大切なのは集中力です

※2022年8月14日追記。酒井さんは真剣交際をしていたオネット会員女性である関根さんと婚姻届を提出したとの報告がありました。詳細はこちらをどうぞ。現役のオネット会員への有益なアドバイスもあります。酒井さん、お幸せに!

※2022年3月7日追記。酒井さんはオネット内でお見合いした女性と真剣交際に入りました。当然ながら、新たなお見合いはしていません。ご了承いただき、彼の成婚退会を一緒に願っていただけると幸いです。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください

 婚活において最も大切なのは集中力だと僕は思っています。婚活を始めたことで安心して、他のことに気がとられてしまう人が少なくありません。それではせっかく出会いがあっても交際からの結婚に至ることはできません。

 そのため、この連載でプロフィール記事を紹介する「受けオネット会員」には半年間という活動期限を設けています。攻めオネット会員からのお見合い申し込みが来たら前のめりで受諾して、デートの時間もできるだけ割いてほしいからです。「仕事が忙しい」からといった言い訳をして、メールやLINEでの連絡すらも遅れがちな人はそれから先もずっと同じことを言い続けるでしょう。

食べることと走ることが趣味の酒井さん。「8人チームでフルマラソンの距離に挑んで、3時間を切るタイムで走ったときの写真です。一人では無理な『サブ3』を達成できてみんなでバンザイしました」(本人提供)
食べることと走ることが趣味の酒井さん。「8人チームでフルマラソンの距離に挑んで、3時間を切るタイムで走ったときの写真です。一人では無理な『サブ3』を達成できてみんなでバンザイしました」(本人提供)

最初から話が盛り上がることは結婚相手を選ぶ際に重要ではありません

 何事にも例外はあります。集中して婚活をして真剣交際の相手を見つけたけれど、婚約の直前で破談になってしまった酒井聡さん(仮名、43歳)はその一人です。オネットでも複数の女性とお見合いしたものの進展はしないまま退会。人懐っこい酒井さんはその後、結婚相談所で出会った女性と真剣交際中だと知らせてくれていたのです。

「僕より4歳年下の女性です。キャピキャピし過ぎない陽キャラで、会話がとても弾みました。まさにとんとん拍子だと思っていたのですが……。真剣交際に入った直後あたりからお金の話が多くなりました。500万円弱の年収はプロフィールで伝えてありますし、貯蓄額ぐらいは話すのが当然ですよね。母親と住んでいる実家のリフォームローンについても話してありました。でも、『相続対策はどのようにやっているのか』とか、僕が出世して部長になる可能性と昇給について聞かれたりして、だんだん気分が悪くなってしまったんです」

 うーん、なるほど。人柄がとてもいい酒井さんですが、女性からするとちょっと頼りなく見えてしまうのかもしれません。お金周りのことを確認したくなる気持ちも少しわかります。酒井さんは「会話が盛り上がるか否か」などよりも、自立した賢い女性に選んでもらうべきなのかもしれません。それはマチコ先生も同意見のようです。

「最初から話が盛り上がることは結婚相手を選ぶ際に重要ではありません。感情を抑えて、Zoomでのお見合いの後に1か月のうちに3回ぐらい会うようにしてください。そうすると、相手の意外ないい面が見つけられたりします。第一印象に左右され過ぎないようにしましょう」

去年2月に仕込んだという手作り味噌。「床下に1年寝かせていた無添加のお味噌なので、市販品と比較しても味が違います。これで3作目で、今年もそろそろ作ります」(本人提供)
去年2月に仕込んだという手作り味噌。「床下に1年寝かせていた無添加のお味噌なので、市販品と比較しても味が違います。これで3作目で、今年もそろそろ作ります」(本人提供)

自分に合っている結婚相手とは? 失敗を糧にしつつアドバイスにも耳を傾けましょう

 最初はちょっと不満げに僕たちからのアドバイスを聞いていた酒井さん。でも、マチコ先生が懇切丁寧に話すと最後には納得し、明るい表情を見せてくれました。憎めない人だな……。

「仕事は相変わらず苦労しています(笑)。うちは40人弱の中小企業で、内勤は僕を含めて4人です。営業以外のすべてをこの人数でやらなければいけないので段取りが命。営業時間中は必死に働いています」

 最近の課外活動としてはパン作りに熱を入れているとのこと。食品関係の会社にいるので仕事にも役立ちますし、酒井さんはとにかく食べることが大好きなのです。

「毎年、味噌も手作りしています。お酒はほどほどに楽しみ、タバコは一切吸いません。今年の正月は6時間かけて山登りをして山御飯も作りました」

 会話重視で、仕事は真面目にやるけれど趣味のほうが得意で、何よりも愛されキャラの男性。僕は酒井さんに「女子力」のようなものすら感じてしまいました。彼にはやはり「男気」のある女性が合っているのだと思います。再びうなずくマチコ先生。

「私も酒井さんには強めの女性のほうがいいと思います。前回の受けオネット活動で酒井さんにお見合い申し込みをしてくれた女性はみんなそういうタイプでしたよね。酒井さんはお断りしてしまいましたけど……」

 酒井さん、しつこいようですけれど、大切なことなので繰り返します。あなたが選ぶべきは「話を合わせて盛り上げてくれる女性」ではありません。むしろ、あなたの可愛げを愛しつつリードもできるぐらい実力のある女性に目を向けましょう。今度こそ、いいご縁をつかみましょうね!

料理教室に通ってパン作りもしている酒井さん。「仕事で小麦粉を取り扱っているのですが業務用です。自分でパンを作ってみると面白いですね。こねたり切ったりと意外と力が要ることを感じています」(本人提供)
料理教室に通ってパン作りもしている酒井さん。「仕事で小麦粉を取り扱っているのですが業務用です。自分でパンを作ってみると面白いですね。こねたり切ったりと意外と力が要ることを感じています」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。酒井さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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大宮冬洋が自分の周囲にいる独身男女に声をかけて引き合わせる、お見合いおじさん活動「オネット」(大宮ネットワーク)の舞台裏をご紹介。オネット会員の匿名のプロフィールやお見合いの様子、成婚&退会者インタビューのほか、チームメンバーの婚活講師マチコ先生による婚活必勝アドバイスもお届けします。また、本連載の購読者は無料オプションとして、会員とのお見合いを希望することもできます。

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