海自もがみ型護衛艦6番艦「あがの」が京都・舞鶴に初入港 第14護衛隊に配備 FFMの舞鶴配備は2隻目
6月20日に就役した海上自衛隊の最新鋭もがみ型護衛艦(FFM)6番艦である「あがの」が27日夕、舞鶴港(京都府)に初入港した。同港を母港とする海自舞鶴基地の護衛艦隊第14護衛隊に配備され、日本近海での警戒・監視活動に当たる。
もがみ型は2018年度から2023年度までの6年間で、毎年2隻の計12隻の予算が確保されて整備されることになっている。
これまでに1番艦「もがみ」、2番艦「くまの」、3番艦「のしろ」、4番艦「みくま」、5番艦「やはぎ」、6番艦「あがの」が就役した。そして、7番艦「によど」、8番艦「ゆうべつ」、9番艦「なとり」までが進水し、艤装(ぎそう)中だ。
「もがみ」と「くまの」は就役当初は、機雷戦と水陸両用戦を主な任務とする海自横須賀基地の掃海隊群の直轄艦となっていたが、掃海作戦機能の検証が終わり、横須賀基地の第11護衛隊に編成替えとなった。「のしろ」と「みくま」は就役当初から佐世保基地の第13護衛隊に、「やはぎ」と「あがの」は舞鶴基地の第14護衛隊にそれぞれ配備された。
もがみ型は当初は計22隻が建造される計画だったが、2023年度計画艦までの計12隻で建造を終了する。そして、2024年度から2028年度の5年間で、もがみ型の能力向上型となる新型FFMを計12隻取得する計画だ。このため、最終的には合わせて24隻のFFMが配備される予定だ。
新型FFMは、長射程ミサイルの搭載、対潜戦機能の強化など各種海上作戦能力を向上させた艦となる。対空戦能力と捜索能力が向上した新型FFMは簡易ミサイル・フリゲート(FFG)化すると言える。基準排水量も4800トンとなり、もがみ型の3900トンよりも900トン増える。予算規模も2024年度防衛予算で2隻で1740億円となり、もがみ型11番艦と12番艦の予算額1167億円の約1.5倍となる。
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