開幕から2度目の移籍で、弟が兄のいるオークランドへやってきた
開幕直前に「3日間に2度移籍し、出ていった球団へ戻ってきた選手。A→B→Aと往復」という記事を書いた。それと比べると、トレイス・トンプソンはA→B→AではなくA→B→Cだが、3日間に2度の移籍は共通していて、西海岸から東海岸へ行って西海岸へ戻ってきた。開幕直後の4月3日にロサンゼルス・ドジャースからニューヨーク・ヤンキースへ。そして、2日後の4月5日にヤンキースからオークランド・アスレティックスへ移った。
2度ともウェーバー経由で移籍した点も、ケニー・バーガス(ミネソタ・ツインズ)と同じだ。ただ、オークランドではトンプソンの兄がプレーしている。ゴールデンステイト・ウォリアーズのシューティング・ガード、クレイ・トンプソンがそうだ。兄は28歳、弟は27歳。マーク・メディーナ(マーキュリー・ニュース)のツイートによると、兄は弟を自宅に住ませるという。ウォリアーズとアスレティックスの本拠地、オラクル・アリーナとオークランド・コロシアムは、すぐ隣に位置している。
弟はアナハイムで行われる4月6日のロサンゼルス・エンジェルス戦から、チームに合流する予定だ。アスレティックスはそこからアウェーで8試合を行い、4月16日にコロシアムへ戻ってくる。兄弟が一緒に住むのはそれからだろうか。
兄はウォリアーズ一筋だが、弟はアスレティックスが4球団目だ。いつまで兄といられるかも、予断を許さない。2015年8月にシカゴ・ホワイトソックスからメジャーデビューし、この時は44試合で打率.295、出塁率.363、5本塁打を記録したものの、その後は故障もあって低迷が続いている。
なお、弟にとって、オークランドにいる旧知の人間は兄だけではない。アスレティックスで遊撃を守るマーカス・シミエンとは、2011~13年にホワイトソックス傘下のA、A+、AAで、チームメイトとしてプレーした。