冷凍野菜は時短で介護食を作るのに向いているんです
スーパーやコンビニでもよく見かけるようになった「冷凍野菜」。あらかじめ切ってあり、商品によってはすでに加熱済みのものもあるので、調理も他の食材を入れたり味をつけたりするだけで立派な1品が出来上がるので便利ですよね。わが家も多くの冷凍野菜を備蓄しています。
使い始めたころは「手抜きをしているような罪悪感」もありました。ですが、介護食を作る時には便利なだけでなく「冷凍野菜」の方が向いているものが多いです。その理由は
冷凍野菜は、凍結する際に野菜の中の水分が氷になり、細胞の壁を破壊することがあります。つまり、野菜の細胞が「割れる」ことで、柔らかくなるのです。
もともとやわらかい食事を作る事が目的な介護食には向いている食材なのです。
炒め物やスープ、煮物などのは冷凍野菜をそのまま使う事ができるので調理時間を節約することができます。
ただし冷凍野菜を解凍する場合は、水分が多くなりやすいので、料理によっては加熱前に軽く水気を切ると良いですよ。
わが家のお気に入りは里芋、揚げなす、ごぼう、ピーマン、和風根菜ミックスを常にストックしています。思いついたときに煮物ができますし、揚げなすは揚げびたしやうどんやそうめんなどの麺類のつゆに入れて炭水化物だけでなく野菜もとれるようにしています。ごぼうも生のままでは固すぎて食べずらいですが、冷凍してあるものを使うと柔らかくなるので食べやすいと言っています。
また、野菜の細胞が割れているので味も染みやすいのも便利な点です。
また、すでに野菜を切ってあるので食品ロスも少なく生ごみの量も減りました。冷凍野菜を使用してからの方が野菜を使った料理が多く並ぶようになりました。「冷凍は…ちょっと」と思う方も、一度試してみてください。野菜の処理が1つ減ることで介護食を作る手間が格段と減りますよ。
サラダやお浸しなど食感や鮮度が気になる料理には新鮮な野菜を使用するなど使い分けることが上手に介護食で野菜を多く取り入れていくポイントです。
※飲む力、噛む力には個人差があります。不安がある方は医師、歯科医師、看護師、管理栄養士などに相談してくださいね。