福岡人のソウルフードと呼ばれるラーメン。長浜で生まれた替玉発祥ともいわれるお店のもうひとつの味わい。
元祖長浜家(通称ケイチ)
福岡のラーメンを食べるとしたら、このお店は必ず通る登竜門。「ガンナガ」の愛称で親しまれるお店のひとつに、大手門にある「元祖長浜家」があります。そして隣接して「元祖長浜屋」もあり、「家」と「屋」の違いから、こちらのお店は通称ケイチとも呼ばれています。
そのケイチは24時間営業。〆のラーメンから朝ラーまでいつでもいただけるお店。そしてどの時間帯もお客さんが多い凄まじいお店。まさに福岡人のソウルフードと言っていいでしょう。
長浜鮮魚市場の通りと那の津通りが交差するところにあるケイチは、この大きな看板が目印です。こちらに朝の時間帯にお伺いしました。
《元祖長浜屋(家)とは》
長浜屋=元祖
長浜家(大手門)=家1(ケイチ)2番目に波及したお店
長浜家(上川端商店街)=家2(ケニ)ケイチから波及したお店
元祖長浜はこのように店舗がありますが、それぞれのお店は関連性がないことをアピールしているようです。リスナー側としては上記のような通称でお店を区別していますが、このような店舗構成にはいろんな歴史や諸説があるようで、そこは割愛したいと思います。
しかしながら、ガンナガといえば上記の3店舗が代表格で、どのお店も数多くの人々が訪れる言わば観光名所です。
また、この他にもインスパイア系を含めれば、さらに元祖や長浜という名称を使ったお店は数多く存在します。
ケイチでモーガンベタナマ
そしてガンナガでは、店に入って呪文のように注文を唱えます。
・メニュー:ラーメン・替玉・替肉(アルコール有)
・麺の硬さ:なま・かた・普通・やわ・ずん
・脂の量:なし・普通・べた
メニューはラーメンのみなので、麺の硬さと脂の量を店に入った瞬間に店員さんに伝えます。すると、すぐラーメンが提供されます。
例えば、麺カタで脂なしなら「ナシカタ」みたいに注文します。その中で注文率が高いのが「ベタナマ」です。脂多めの麺はナマ。そこにさらなるワードを組み合わせます。ケイチ(長浜家1)とモーガン(モーニングガンナガ)。
これで、「ケイチでモーガンベタナマ」の完成です。
お味は、豚骨オンリーのさっぱりとしたスープ。当然ですが、シンプルな長浜系です。この細切れのチャーシューが特徴的で、脂感がほとんどなく塩味が効いています。ちなみに、チャーシューも替肉がありますよ。そしてこのたっぷりのネギが美味しいのも長浜系の特徴です。
麺はナマで、コシのある食感を楽しむのが良いです。麺の硬さは好みがあるとは思いますが、ナマで頼んだ麺がスープに馴染んで丁度良い硬さに。そして麺を食べ終える前に替玉注文です。
そして、ケイチにはコッソリと辛子高菜が別皿で注文できます。これがまた激辛仕上げで美味しい。
この辛子高菜を即投入。ガンナガのスープって薄めなので、替肉の塩味も良き味わいを出すのですが、この辛さの刺激は最高です。
替玉発祥とも云われるガンナガ。これは一杯で足りなかったお客さんが麺だけ注文したところ、店主が快く注文を受けたことが始まりだそう。
その替玉をした時に、もう少し塩味が欲しい時はこのやかんに入ったラーたれ。このタレが加わるとまた美味い。
ラーメンオンリーのメニューながら、その注文方法のバリエーションは数多く。発祥と云われるお店のラーメンは奥が深い。だからこそ愛されるのかもしれない。福岡人のみならず、数多くの人が訪れるスポット。歴史を感じるには、まだまだ食べ続けることが必要です。
元祖ラーメン 長浜家
住所:福岡県福岡市中央区大手門2丁目7−10
営業時間:24時間営業
定休日:無休
駐車場:近隣有料