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「長谷部しかいない」は本当なのか?

杉山茂樹スポーツライター

ハリルジャパンの守備的MFは、布陣が4−2−3−1なので2人だ。これまでの経緯を見ると、軸として起用されているのは長谷部。長谷部の相方に相応しいのは誰か。ハリルホジッチの関心はそこに向けられている様子だ。

柴崎岳、柏木陽介、山口蛍、遠藤航。今のところ候補はおよそ4人。誰がいいのかという方向に話は進みがちだが、軸は長谷部でいいのか。このまま推移していいのか。ちょっと待ってと言いたくなる。

確かに彼は、まさに日本を代表するいい選手だ。ピッチに悪い気を運び込まない優等生。情緒も安定していれば、高い規律を備えているようにもみえる。まさに好選手。欠かせない選手であることは間違いない。しかし、次回W杯でも欠かせない選手であるかは微妙。際どい問題だ。

サッカーは年齢でするわけではないとの意見があるが、とりあえず触れておかなければならない問題であることも事実。現在31歳。2018年W杯当時、34歳の選手を中心に据えるには、それなりの理由が必要になる。それが彼にあるのか。2010年W杯、2014年W杯に続く3大会連続出場を飾るに相応しい力を持った選手なのか。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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