なぜ富裕層は勝手にお金が貯まるのか トップ5%はコロナショックでも貯金が大幅増
なぜ世の中にはお金が貯まる人と貯められない人がいるのでしょうか。同じスタートラインである元手ゼロから始めた場合でも、人によって大きく差が開いてしまいます。
私が住んでいるシンガポールでも、3人に2人の人が6か月以上の貯蓄を持っていないと言うOCBC銀行の調査が発表されました。
21歳から65歳までの1,000人の月額2,000ドル(約16万円)以上の収入がある働く成人を調査し、回答者の半数以上が、貯蓄に影響が出たと答えています。約20%の人は貯金が20%以上減少し、3分の1の人は減少が20%までに留まり、20%は貯蓄レベルを維持できたと答えています。また、回答者の5%は貯金が20%以上増加したと述べています。
つまり、この時期でもより多く貯金ができている人が5%もいると言うのです。
2 in 3 working Singaporeans do not have savings to last them beyond 6 months: OCBC survey
さて、『あつ森』こと、『あつまれどうぶつの森』が世界的な大ブームとなっています。このゲームでは多くの人は借金と長期間つきあっていくことになります。
しかし、実社会では住宅ローンを組めば、毎月必ず利息と元金の一部を返済し続けなければならず、金利も変動金利で組んだ場合は上がることもあります。また、一度にたくさん稼げば高額な税金がかけられますが、ゲームの中では税金はないです。そうしたあり得ないパラダイスなので先に借金をしてゆっくり返した方がこのゲームの中では得ではあるのかもしれません。
しかし、「絶対に借金はしてはいけない。キャッシュを貯めてから何かを買いなさい」という教えを親や祖父母から叩き込まれた家も多いのではないでしょうか。そう思うと気軽に借金ができてしまうシステムは考えさせられるものがあります。
というのも、シンガポールで生活をしていて、実際に大成功をしたお金持ちをみると、借金をしてまず自宅を立派にするという発想の人はほとんどいません。それよりも、まずは事業や株や不動産投資などで大成功をしてから、家や車を取得するパターンです。しかも、贅沢品には無頓着で、貰い物の時計などをつけていて、ブランド名も知らない、家族に言われたから仕方なく車を購入したという人も少なくありません。
税金を支払う感覚が希薄なのは日本人の多くが会社員で源泉徴収されているからでしょう。海外では自分で計算をして、納付をする国も多いです。そのために納税意識は日本人よりも強く、税金の分は残しておかないといけないという意識も働きます。また、35年ローンを早々に組むライフプランも会社員前提の発想かもしれません。
もちろん、ゲームを純粋に楽しむのはよいでしょう。また、消費や労働について学ぶことができるのはよいことでしょう。
子どもの金銭教育についての動画を作っていますが、お金の流れに関しては、稼ぐ、消費、貸し借りだけではなく、投資や寄付、税金、詐欺と言った流れがあります。
お金持ちになりたければ発想を変えなければならない
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