「第20回タイガースカップ2024」開幕 中学生硬式野球~頂上決戦~
■第20回タイガースカップ
今年もタイガースカップが開幕した。タイガースカップとは、阪神タイガース創立70周年を機にシニアリーグ、ボーイズリーグ、ヤングリーグの3団体のリーグ交流戦としてスタートした大会だ。
「中学生硬式野球~頂上決戦~」と銘打たれているこの大会は、リーグの垣根を越えて戦うことで中学生野球をより活性化することにつながっている。
例年は近畿2府4県の各リーグから選出された4チーム合計12チームの参加だが、今年は第20回の記念大会ということで岡山・四国の予選会を勝ち抜いた1チーム(金光ボーイズ)が加わり、13チームが“頂上”を目指してトーナメント制で戦う。
ちなみに、出場選手は中学2年生以下と定められている。
11月24日に5試合、同30日は4試合、12月7日は午前の準決勝2試合に続いて午後に決勝を行い、その後に表彰式がある。
阪神甲子園球場で開催されること、さらに表彰式にはタイガースの若手選手がプレゼンターとして訪れるのも、中学生球児にとっては嬉しいことだ。
■出場チーム
【シニアリーグ】
*北摂リトルシニア
*堺泉北リトルシニア
*東成リトルシニア
*京都リトルシニア
【ボーイズリーグ】
*京田辺ボーイズ
*湖南ボーイズ
*紀州ボーイズ
*大阪柴島ボーイズ
*金光ボーイズ
【ヤングリーグ】
*ヤング湊クラブ
*兵庫加古川ヤング
*大阪舞洲ヤング
*兵庫川西ヤング
■トーナメント表
第20回大会はこのような組み合わせになっている。13チームなので、例年より1試合多い。
1日目の第5試合は照明が灯り、ナイトゲームとなった。
*阪神タイガース公式サイトより引用
(https://hanshintigers.jp/community/tigers-cup/)
■タイガースジュニア2022
今年も出場チームの中に、タイガースジュニアの顔があった。中学2年生たちなので、2年前の「タイガースジュニア2022」のメンバーたちだ。
第4試合に登場した湖南ボーイズのバッテリー、浅居煌星投手と駒勇佑捕手はNPB12球団ジュニアトーナメントでの優勝時に活躍した最強バッテリーだ。
浅居投手は当時の大会MVPを獲得したピッチャーだけあって、さすがのピッチングを見せる。駒選手もさらに存在感を増し、チームをぐいぐい引っ張っているのが窺えた。
二遊間はセカンド・新野旬選手、ショート・石田修選手。新野選手は当時、ケガで満足に試合に出られなかったことが思い出されるが、元気に躍動する姿が新鮮で、体つきが非常にたくましくなった石田選手は3打点と大活躍だった。
そして、最後を締めたのが岩田瑠花投手。当時キャッチャーだったが、「投手」として力強いボールを投げて0封リレーを完成させた。
湖南ボーイズは圧倒的な強さで10-0とコールドで勝ち抜いたが、バッテリーと二遊間がジュニア出身なのだから、なるほどなとうなずく。
第5試合の金光ボーイズには原田侑季選手がいて、「3番・ファースト」で生き生きとプレーしていた。打席に立つと、相手ベンチから「いいバッター!いいバッター!」と声が飛び、関西でも認知されていることがうかがえた。
しかし思いどおりの結果が出ず、試合も2-4で敗れ、悔しさをにじませて甲子園を後にした原田選手。勝てば次戦は旧友との対戦だっただけに、より悔やまれたのだろう。これを糧にきっとまた、大きく成長するに違いない。
■ぜひ甲子園で観戦を!
今も愛弟子たちの様子が気になる上本博紀監督(現タイガース1軍打撃コーチ)は甲子園に顔を出し、選手たちと一言二言、言葉を交わしていた。選手たちもその愛情を感じている。何年経っても、この関係性は継続していくのだろう。
勝った湖南ボーイズの次戦は11月30日の第4試合、14時(時間は前後する場合がある)からだ。
甲子園球場でのタイガースカップは誰でも観戦でき、しかも入場無料だ。関西トップクラスの中学生の雄姿をぜひご覧いただきたい。
(撮影はすべて筆者)
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