「もったいなくて使えない」という気持ちの背景と折り合いのつけ方
いただいたプレゼントなどで普段使わない高級な物や珍しい物を手に入れることがあります。
そういった物たちを「もったいない」と言って、なかなか使わずに死蔵してしまっていることはありませんか?
この「もったいない」という気持ちにスポットを当ててみます。
「ここ一番」という時に使いたい
高級な品は、日常で何気なく使ってなくなってしまうより、特別な日に使おうという気持ちになることが多いです。
お客様が来た時とか記念日など、その日が来て晴れて使うことができればめでたしめでたしです。
しかし、それをお客様はなかなか来なかったり、しまい込んで忘れてしまうことも多いです。
感謝の仕方がズレているかも
物は使えば使うほど傷んでくるものですし、使ってなくなる物であれば使い切った後は手元に残りません。
それは贈ってくれた相手に失礼だと考えて、いただいた時のままの状態でずっと持ち続けることが「感謝」だと思っているケースです。
「大切にする=使わないでずっととっておく」という感謝の仕方はズレていると思うのです。
高価なので温存しておきたい
買って使っている物より、さらにハイグレードや価格の高い品が手に入った時は、それを温存しておこうとなることがあります。
例えば高級ティッシュがなぜか1個だけいつまでもストックの中に置いたままになっているのは、温存しておこうという気持ちがあるでのはないでしょうか。
価格の高低は「もったいない」気持ちに強く影響します。
次はいつ手に入るかわからない
非売品とか数量限定で手に入れた物は、次いつ手に入るかわかりません。
そうすると、今手元にあるものを使ってしまうことに抵抗を感じることが多いです。
使ってなくなる→「喪失」を恐れている状態です。
手に入りやすいか否かも「もったいない」気持ちに及ぼす影響が大きいです。
本当にもったいないのは何か?
もったいないと言ってなんでも取っておくと、家の中がモノで溢れて大変なことになります。
モノで溢れた空間は、使いたい物がなかなか見つからないことも多いです。
すると、探す時間がかかります。見つからなかった場合は買いに行くことになります。
時間やお金をムダに使ってしまっている状態ですね。
また、使わないで取っておくと余計な場所も使ってしまいます。
そして、ムダを起こしてしまった時はモヤモヤイライラしてしまいます。
本当にもったいないのは、自分の貴重な時間やお金や気持ちをムダにしてしまうことではないでしょうか?
「モノは使ってなんぼ」、家の中のモノ達と上手に付き合っていけると良いと考えております。