ダブル熱帯低気圧が発生中、それぞれの動向は?
南シナ海の熱帯低気圧がまず台風へ発達予想
タイトル画像にある通り、赤い丸の中、フィリピンの西(南シナ海)と東に2つの熱帯低気圧、ダブル熱帯低気圧が発生しています。このうち、南シナ海の熱帯低気圧は今後24時間以内に台風へ発達する見込みとの情報が気象庁から発表されました。
台風に発達すれば、台風3号となりますが、きょう19日(金)午後9時以降に台風となれば、統計のある1951年以降の74年間で、5番目に遅い台風3号の発生となります。(関連記事)
発生が予想される台風3号は南シナ海を北上し、週明けには香港付近で熱帯低気圧に衰える予想で、今のところ、日本付近に直接の影響はないと思われます。一方、フィリピンの東にある熱帯低気圧はどうなるでしょうか?
フィリピンの東の熱帯低気圧は?
気象庁の予想天気図では、あさって21日(日)午前9時の段階でも、まだ熱帯低気圧として、フィリピンの東海上を北西方向へ進むだろうという予想となっています。ただ海水温は30度以上あるため、早かれ遅かれ台風の勢力となる可能性は高いと思われ、発達しながら、来週中頃にかけて、沖縄付近へ北上する可能性が高い計算です。
勢力を強め、沖縄に接近か?
参考までに、上図は、日本のGSMモデルの計算ですが、来週24日(水)夜には、台風と思われる勢力で、しかも勢力を強めながら沖縄付近に北上する計算です。
その後の動向に関しては、太平洋高気圧の勢力に押されて、大陸へ進む計算や太平洋高気圧が弱まり、九州方面へ北上する計算などが混在しています。いずれにしても、この台風と思われる熱帯擾乱(ねったいじょうらん)の動向次第で、来週後半以降の本州付近の天気の傾向もガラッと変わる可能性がありますので、沖縄はもしろん、本州付近でも、今後の動向に要注意です。