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裏路地に佇む隠れた名店。純豚骨がストレートに伝わる長浜スタイル。シンプルながらも記憶に残る一杯。

ラーログ/福岡グルメレポートインスタグラマー/グルメライター

西新の裏路地の一角で

西新の商店街の通りから裏路地に入ったところ。PSJというパチンコ店の真裏にある「長浜ラーメン じろう。」は、博多の多くのラーメンファンこそが知る隠れた名店。名前は最後に〈。〉が付くので、「じろうまる」と読むようです。
この西新というエリアはラーメンの激戦区でもあり、〈しばらく〉や〈はじめ〉、〈味一〉に〈暖暮〉や〈海豚や〉などなど、多くの老舗名店が立ち並ぶエリア。その中でも、なかなか路地の入り口がわかりにくく、路地裏の見つけにくい、いわゆる穴場のお店と言っていいかもしれません。

2階建てのアパートのような建物で、壁面に描かれた店名は手作り感が満載。特に目立つ看板があるというわけではないので、最初に訪れる時はお店を探すのにちょっと時間かかりましたが、訪れてみると多くのお客さんで賑わっていました。
店内はカウンター席と、横長で大きめのテーブル席と、小さめの2名掛けのテーブル席もあります。綺麗なお店で、豚骨の良い香りが漂います。

ラーメン

メニューはラーメンと焼めし、これだけです。潔いくらいシンプル。そしてトッピングには珍しい〈岩のり〉があります。おや?と思うと、店主さんがあの糸島の名店「長浜ラーメン 力(りき)」のご出身だそう。力の岩のりトッピングは絶品なんですよね。なるほど、と思いながら今回はノーマルのラーメンをいただきます。焼めしも大人気のようですね。

純豚骨がストレートに伝わるシンプルな仕上がりのスープは、長浜の王道スタイルですね。また珍しいのは白ネギと青ネギのダブルトッピング。これが、それぞれ違うネギの味わいを楽しめるのでいいですね。スープとネギの絡みも美味しい。

少しトロッとした感じもあるスープはあっさりとしていて、ただその中にもコク深さがあります。長浜スタイルの味は継承しながらも、優しくも深みある味わいは独特です。塩味も強すぎず、豚骨の凝縮された旨味が伝わります。

低加水のパスッとした食感の細麺も長浜スタイル。このスープとの組合せは間違いないですね。良い感じにスープを巻き込んでいき、味わい良くスルスルっといただけます。これは替玉したくなりますね。

このチャーシューが美味しい。豚ロースを柔らかく仕上げてあり、味もしっかりしながら、スープと絡まるとまた美味しい。シンプルで王道なんですが、ラーメン自体はさることながら、ネギやチャーシューのトッピングも細かなこだわりが随所見える、記憶に残る一杯なんですよね。

あっという間にスープまで完食。食べ終えた後に見るこの丼のシルエットを眺めるのも、個人的にですがお店のこだわりを感じる最近の楽しみです。

辛子高菜は一皿無料です。ただ、ラーメンそのものの味が変わってしまうので、最初から入れるのはおススメしませんし、少しだけ味にアクセントをつけるくらいで十分ですね。食べたかったら追加料金でおかわりできます。

卓上にはラーメンのタレや紅ショウガも。

ちょうどPSJ西新店の裏口から見える店構えです。民家のような建物でもありますが、愛嬌も感じる可愛いお店です。こんなところに名店が、と思う場所ですが、一度見つけてしまうと虜になるかもしれません。

この提灯があるところが入口です。シンプルで王道なスタイルはそのままに、その中にも細かいこだわりがオリジナルの味わいを出すお店。博多のラーメンマニアの人々こそが知る、路地裏に佇む隠れた名店です。

長浜ラーメン じろう。

住所:福岡県福岡市早良区西新5丁目4−1
営業時間:12時00分~15時00分
定休日:日曜日
駐車場:近隣有料

インスタグラマー/グルメライター

福岡のラーメンインスタグラマー&グルメブロガー/KBCテレビ「高校生のじかん」出演中/一日一麺をモットーに年間400杯以上のラーメンを食すラーメンマニア/日々孤独に麺活を続ける〈博多のススリスト〉/【 name:Hiroyuki Kikai】/ 福岡の美味しいラーメンを全国に広めたいという思いと、あなたの行きたいお店を見つけるお手伝い。ラーメン以外も、食の宝庫と呼ばれる福岡グルメもご紹介。美味しいメニューをお届けします。ぜひあなたのお店選びのご参考に。instagramもラーログで検索してみてね!

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