大粒の丹波栗をまるごと!京都の人気餅屋「鳴海餅本店」さんの栗餅で蒸かした栗の魅力をダイレクトに堪能
美味しい日本の秋の味覚、栗。なかなか暦通りの気温や気候にならない昨今、農家の方々やそこに携わる人たちのもどかしさなどを思うと胸が締め付けられてなりません。
しかし、収穫の時期を迎えた今、ありがたいことに食卓やおやつの時間に栗を楽しむことができているのもまた事実。
京菓子とよばれるお席で頂戴するような上生菓子も素敵ですが、お餅屋さんの毎日でも食べたくなるような日常使いの和菓子が京都には沢山!特に、今の時期は蜜付けではなく蒸かした栗をストレートに楽しめるようなお菓子も揃い踏み。
明治8年創業、京都のお餅屋さんといえばここ!と評判の老舗のひとつ「鳴海餅本店」さんにて、まさに今沢山の方に召し上がっていただきたい旬のお菓子「栗餅」をご紹介。
こぶりな大福のような大きさ、見た目の栗餅。蜜付けの甘露煮が一粒丸ごと包まれているお菓子もありますが、鳴海餅本店さんの栗餅は蒸かした大粒の丹波栗をごろりと包んでおります。その栗を包んでいるのは、鳴海餅本店さんこだわりの糯米、佐賀県産「ヒヨクモチ」を搗き上げたきめ細やかながらもコシと旨味が詰まった力強いお餅。
こし餡の土台に鎮座した蒸し栗の存在感たるや!ほろほろっと解ける栗は素朴で力強く、どっしりとした安定感のあるお餅の旨味が顎を上下に動かすたびに溢れていきます。静かに、それでいて存在感の大きな栗とお餅の間を繋ぎ、味わいと口当たりをまとめあげてくれるのがこし餡。栗と比べると量は少な目ではありますが、さらりとした甘さがしっかりと仲人の役割を果たしております。
やや深煎りの黄粉は栗餅の邪魔をせず、より一層香ばしく深い大地の恵みを演出。お砂糖が入ってないからでしょうか。香ばしさが鼻から抜けていいき、焙煎された大豆の渋みでほんの少しおめかししているかのようです。今回は銀座三越さんの予約購入にて頂戴したため黄粉が別添えですが、お店ではたっぷり塗して販売されております。
糯米、栗、小豆、大豆と秋を謳歌する食材たちが織り成す和みのハーモニーでエネルギーチャージ。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<鳴海餅本店>
公式サイト(外部リンク)
京都市上京区下立売通堀川西入西橋詰町283
075-841-3080
8時30分~17時
不定休