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レモン果汁でお手軽減塩調味料を作って料理に活用しよう(レモンと健康その2)

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

熱中症対策で「塩分をしっかりとらないと」と思っていつもよりも塩分を多くとっている方いませんか?もちろん、汗で塩分が体外に出てしまうので塩分は必要ですが必要以上にとると高血圧などのリスクが上がるので少し注意が必要です。また高齢になると味を感じにくくなっていくのでどうしても濃い味付けを好むようになります。そこで、今回はレモン果汁を手軽に介護食に取り入れるポイントをおすすめします。介護食以外にも普通の食事でも気軽に取り入れられるので、ご家族みんなで実践できます。

特にこれから酷暑と言われる季節がやってきます。減塩食に慣れると同時にレモン果汁で夏バテ予防も一緒に行ってみましょう。レモンの効能は「その1」

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/95ac7cd59fac00422317092d3ddaa4abad95b6c1

でも書いた通りです。これをどのように介護食に取り入れるか。レモン果汁の特徴は

酸味と香りが豊か。

酢よりもアミノ酸が多くうま味が引き立ちやすい。

酸味によって減塩効果が期待できる。

この点を抑えて考えたいと思います。そこで簡単に介護食に取り入れるポイントは4点です。もちろん介護食だけでなく減塩をしたい人にも向いていますし、暑さで食欲が落ちている方にもおススメです。

1.醤油とレモン果汁を1:1で割る

醤油とレモン果汁を1:1で割るだけです。醤油のみの場合とレモンと醤油を割ったものを使用した方が塩味を強く感じます。また、醤油とレモン果汁を足しているので使用している醤油の量も減らせて一石二鳥です。なのでいつもの醤油と同じようにお浸しや魚などにかけると「しょっぱい」と感じますので、少しずつかけて使用してください。レモンで酸っぱいと感じることは無く、醤油の味がしっかりして減塩しているという感覚は少ないので、長く続けられますよ。お浸し、焼き魚、生姜焼きに使うとさっぱりしつつ塩味をしっかり感じることができます。

2.飲み物に少量入れる

聞いたことがある方も多いと思いますが、「はちみつレモン」は夏にぴったりです。レモン果汁とはちみつを合わせて水で割ったり、炭酸水で割るだけです。はちみつの糖質は吸収が早く、エネルギー補給に最適です。レモンのクエン酸も働いて、スムーズに疲労を回復できます。夏バテや熱中症予防にもおススメです。もちろん紅茶に入れてレモンティーもおススメですが、私のおすすめは「冷たい緑茶にレモン果汁小さじ1杯」いれたレモン緑茶です。本で読んで試してみたら、さっぱりしていて暑くてもスッキリ飲みやすく、甘い飲み物が苦手な私は緑茶にレモン果汁の方がお気に入りです。また甘酒1缶に対して小さじ1杯のレモン果汁を入れるとさっぱりと飲みやすくなり、夏バテ防止にピッタリの飲み物になります。

3.他の調味料と混ぜてお手軽なレモンソースを作る

醤油だけでなく、他の調味料にも混ぜて使用するといつもと違うさっぱりとした風味と同時に塩分を強く感じるので、他の調味料の使用量を少なくてもしっかり塩味を感じることができます。めんつゆ、マヨネーズ、ケチャップ、焼き肉のたれも醤油と同じように、レモン果汁で割ると塩分をしっかり感じることができます。

・めんつゆとレモンを組み合わせた「めんつゆレモン」の作り方は

3倍濃縮麺つゆ7に対して、レモン果汁3の割合でできます。冷たく冷やしてうどんやそうめんのつけ汁や煮物やそぼろなどに使用するとさっぱりした和食になります。

・マヨネーズとレモン果汁を組み合わせた「レモネーズ」の作り方は

レモン果汁1:マヨネーズ1で混ぜるだけです。マヨネーズは植物油も使用していてカロリーも高いですが、レモン果汁と混ぜることでマヨネーズの量が半分になり、塩分と一緒にカロリーも半分に減らせます。ドレッシングの代わりとしてももちろん美味しいですし、コールスローやから揚げなどの揚げ物のお供にも罪悪感が少なく使用できます。

・ケチャップとレモン果汁を組み合わせた「レモンケチャップ」の作り方は

レモン果汁1:ケチャップ1で混ぜるだけです。オムレツや肉料理のソースに使用したりするとケッチャプのみで食べるより、あっさりと感じます。

・焼き肉のたれとレモン果汁を組み合わせた「レモン焼き肉のたれ」の作り方は

レモン果汁1:焼き肉のたれ1で混ぜるだけです。焼き肉はもちろん、炒め物、焼うどんなどおすすめです。また、レモン果汁を入れることで少しエスニックに近い味になるので、普段のチャーハンや炒め物を少しアレンジしたいときに使うと、一気にエスニックの風味がしておすすめです。

4.魚や肉の下味に利用する

3で作った調味料をポリ袋などに食材と一緒に入れて味をしみこませてから調理することで、減塩になります。生姜焼き、から揚げ、ぶりの照り焼きなど魚や肉にあらかじめ味をつけてから調理する料理におすすめです。

調味料の減塩でそんなに変わるものかしら?と思う方もいると思います。ですが調味料に含まれている塩分の量って意外と多いのです。1つずつみると少しの減塩かもしれませんが、コツコツ続けることで減塩に繋がります。

レモン果汁を使って減塩の方法を書かせて頂きましたが「減塩ってなぜそんなに重要なの?」と感じた方もいると思います。特に介護食を作っていると「味が薄い」と言われるのが嫌だから今までと同じように調味料を使う!という方もいると思います。ですが、減塩は介護食関係なくとても大事なことなんです。減塩食が必要な理由を【レモンと健康番外編】で書かせて頂きますね。

※すでに栄養指導を受けている方は、管理栄養士、医師、看護師にご相談くださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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