3年連続の首位打者は確定!? ここ3週間は打率.416。シーズン打率を15ポイント上昇させる
過去2シーズンとも、ルイス・アライズ(サンディエゴ・パドレス)は、首位打者を獲得している。ミネソタ・ツインズでプレーした2022年は、ア・リーグ1位の打率.316。昨シーズンは、マイアミ・マーリンズで打率.354を記録し、ナ・リーグのトップに位置した。
今シーズンも、そうなる可能性は高い。5月初旬にマーリンズからパドレスへ移ったトレードを挟み、移籍前が打率.299、移籍後は打率.323。シーズン全体の打率.317は、2位のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)に14ポイント差をつけている(.001=1ポイントとして表記)。マーリンズとパドレスは、どちらもナ・リーグのチームなので、トータルのスタッツがリーグ・ランキングに反映される。
8月22日~9月11日のここ3週間に、アライズは打率.416を記録した。一方、オズーナは、このスパンの打率が.267だ。8月21日の時点では、打率.309のオズーナが1位、打率.302のアライズは2位だった。
ナ・リーグで502打席に達していて、打率.300以上の選手は、彼らしかいない。400打席以上に範囲を広げても、打率.302のムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)が加わるだけだ。ベッツは、ここ3週間に打率.303を記録している。現時点では451打席、規定打席まであと51打席だ。アライズとオズーナは、すでに600打席を超えている。
パドレスは、レギュラーシーズンが終わるまでに、あと15試合を行う。ブレーブスとドジャースは、あと16試合だ。
例えば、ここから、アライズが打率.283(60打数17安打)を記録した場合、シーズン全体の打率は.314となる。オズーナは、アライズより100ポイント高い打率.383(60打数23安打)でも、シーズン打率は.311。ベッツは、同じく打率.383(60打数23安打)なら、シーズン打率は.314だが、アライズの.31415…に対し、ベッツは.31403…だ。
なお、ベッツが首位打者を獲得すれば、ボストン・レッドソックス時代の2018年(打率.346)に続く2度目。このシーズンは、30-30も達成し、MVPに選ばれた。
オズーナの順位は、2020年(打率.338)の3位が最も高い。その上には、打率.351のホアン・ソト(当時ワシントン・ナショナルズ/現ニューヨーク・ヤンキース)と打率.341のチームメイト、フレディ・フリーマン(現ドジャース)がいた。オズーナは、ともにリーグ・トップの18本塁打と56打点を記録し、二冠王となった。