理想のインカム収入は?債券、不動産、REIT、ファンド、保険をメリットデメリットで比較する
「元本は減らさずに手堅くインカム収入を狙いたい」―そんな資産運用のニーズも多いです。リタイアを迎える、リタイア準備の世代としては現役時代とは違って、労働によってこれから得られる収入が少なくなります。
そのため、キャピタルゲイン狙いというよりは手堅くインカムゲイン狙いで元本を死守したいという声も強いのです。さて、インカムゲインを得る方法としては様々な投資戦略や金融商品があります。
インカムゲインの確保が考えられる金融商品として、債券、現物不動産、REIT、ファンド、個人年金保険などが考えられます。保険が好きな人は保険しか比べない、あるいは保険のセールスマンは保険のことしか分からないので保険をすすめるといった問題は往々としてあります。もちろん、絶対に元本を死守したい人にとっては確定タイプの保険は安全な手段なのかもしれません。
しかし、それぞれの金融商品を比べてみることによって、自分にとって最適な投資方法が見えてくる場合もあります。「あれ、もしかして、自分のニーズには保険はマッチしなかった」という場合もあるのです。例えば、商売をしている個人事業主や中小企業のオーナーは会社員よりもビジネスの運転資金が必要です。保険をたくさん買い過ぎてしまうと換金性が悪くなり、いざ事業で利用したい時にお金が使えないということも起こりがちです。しかし、債券やREITなど市場ですぐに売却ができる金融商品の場合、事業をしながらも資産運用をすることが可能です。流動性という視点も非常に重要になります。時には視野や目線を広げてみる必要がありそうです。
さて、それぞれの金融商品を複数の視点でメリットデメリットを比較してみましょう。例えば、インカムの安定性を考える場合。固定金利の社債や国債などは抜群の安定性を持ちます。なぜなら、固定レートの金利をくれる商品だからです(なかには変動金利型もあり)。保険に関しても確定年金型であれば、契約時に予定利率や配当は決まります。
これに対して、不動産の場合は家賃が見込めますが、家賃交渉などで変動をしたり、借り手がつかない期間も考えられます。REITやファンドなどはあくまでも過去の配当実績などからの配当利回りを期待で出すことはできます。しかし、利益が出ていなければ配当が減らされる場合もあります。もちろん、配当は固定ではないので注意をしてください。配当を当てにして保険料の支払い計画を立てていたら、配当が減らされて払えなくなったという話も聞きます。
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