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犬や猫の気になる目やに…おうちで安全に取るために知っておきたい3つのポイント

松永由美ペットケアアドバイザー|ペットロスカウンセラー

かわいい愛犬や愛猫の顔を見ていて、目頭に固まった目やにが気になったことはありませんか?「取ってあげたいけれど、目付近を触るのは不安」という飼い主さんも多いでしょう。今回は、犬や猫の目やにをおうちで取る際のポイントをご紹介します。

まずは“健康な目やに”なのかを確認!

目やにの取り方をお話する前に、その目やには健康時に出る正常なものなのかを確認しましょう!
そもそも目やには、簡単に言うと「目の表面に溜まった老廃物」なので、健康な時にも毎日少量ずつ出るのが一般的です。

一方、犬や猫が次のような目やにを出している場合、病気の可能性があるので注意が必要です。

  • 黄色や黄緑色をしている
  • ネバネバしている
  • 何度拭いても出るくらい量が多い
  • 臭いがする

犬や猫の健康な目やには白色や茶色をしており、固まると黒っぽくなります。「いつもの目やにと違う」と感じたら、無理におうちで取ろうとせず、まずは動物病院を受診しましょう。

おうちでの目やにの取り方

健康な目やにであればおうちでのケアで充分ですが、眼球を傷つけないように気をつけて行う必要があります。
おうちで犬や猫の目やにを安全に取るためのポイントを3つご紹介します!

ポイント1:ティッシュではなくコットンを使う

愛犬や愛猫の目やにを拭き取るのにティッシュペーパーを使用している人も多いかもしれません。
しかし、ティッシュペーパーは私たちが思っているよりも繊維が荒く、誤って目に入ると眼球に傷をつけてしまう恐れがあります。

犬や猫の目やにを取る際は、コットンや脱脂綿を使うのが理想です。市販されているペット用の目やに取りシートでも良いですし、飼い主さんが使っているコットンなどがあればそれを使っても大丈夫ですよ。
もしティッシュペーパーしかない場合、乾いたままではなく水で湿らせた状態で使うと、ある程度は繊維が柔らかくなり目を傷つけにくくなります。


トリミングサロンなどでは目やにを取るのに綿棒やコームを使うこともありますが、誤って目に入ると危険です。おうちでは無理をせず、コットンなどで拭き取るだけにしましょう。

ポイント2:目やにをふやかす

固まった目やには、そのままでは犬や猫の毛に絡まってなかなか取れません。
引っ張って取ろうとすると痛がって暴れてしまうので、まずはコットンに水を含ませて数秒当てましょう。そうすることで固まった目やにがふやけて、拭き取りやすくなります。


濡らしたコットンを当てても取れないくらい目やにが頑固な場合は、ホットタオルを当てるのもオススメです。
37度くらいのお湯につけたタオルを絞って、そっと愛犬や愛猫の目元に当ててください。タオルは人肌程度の温かさだとペットも心地よく感じてリラックスしてくれます。熱すぎたり冷たすぎたりすると、犬や猫が驚いてしまうので気をつけましょう。

おうちでシャンプーができる場合は、顔を濡らした時にお湯で目やにをふやかしてしまうのも1つの手です。シャワーのお湯が目に当たったり鼻の中にお湯が入ったりしないよう、十分に気をつけてください。

ポイント3:顔を撫でながら拭き取る

私たちも目の前に急に人の手が来ると「怖い」と感じてしまいますよね。犬や猫も同じで、目の近くを触られるのが苦手な子も珍しくありません。

一方、眉間や顎を撫でられるのは気持ちいいと感じる子が多いので、目やにを取る際は顔を撫でながらその流れで徐々に取ると、ペットも大人しくしてくれます。
眉間や顎を撫でて愛犬や愛猫がうっとりして目を閉じた時に、コットンなどで目やにをさっと拭き取りましょう。


おうちでできる犬や猫の目やにの取り方をご紹介しましたが、中にはすごく暴れてしまう子もいるでしょう。
爪切りや耳掃除と同様に、ペットショップや動物病院などでは500円程度で目やに取りも行ってくれます。無理をすると怪我をさせてしまう危険もあるので、どうしても取れない場合は無理をせずにプロに任せてくださいね。

※記事内容には個人の感想や見解を含みます。
※記事に含まれる内容は執筆当時の情報であり、現在と異なる場合がありますのでご了承ください。

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ペットケアアドバイザー|ペットロスカウンセラー

もとはトリマーでしたが、愛犬を亡くしたことをきっかけにペットロスカウンセラーやペットセラピストなど、動物の健康や終末期に関連する資格を複数取得。現在は、ペット関連メディアへの記事や台本の提供・ペットロスカウンセリング・ペットショップでのお世話スタッフなど、動物に関する活動を多方面で行っています。【保有資格】愛玩動物飼養管理士2級・ペットセーバー・動物介護士・ペット終活アドバイザー・動物健康管理士など。

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