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その名前、ペットを困らせているかも?犬や猫の名前の適切な付け方

松永由美ペットケアアドバイザー|ペットロスカウンセラー

愛犬や愛猫につけてあげる名前は、私たち家族からの最初のプレゼント。私たちも「可愛い名前をつけてあげよう」「どんな名前が似合うかな?」と、ワクワクした気持ちになりますよね!一方、じつはペットの名付けにもいくつか気を付けたいポイントがあります。今回はペットの名前の適切な付け方をご紹介します!

ペットの名前は食べ物系が人気!

毎年、さまざまなところでペットの名前ランキングを発表していますが、近年は「むぎ」「モカ」「うに」など、食べ物系のお名前が人気のようです。

実際に、筆者の愛猫も「マロン」と「ぽんず」ですし、職場の猫カフェの子たちも「おもち」「コロネ」「もなか」など、たまたまですがみんな食べ物系でした!

付けるのも楽しい、ペットの可愛らしい名前。でも単に「可愛いから」と付けてしまうと、後で困ったことになる場合もあります。

ペットの名前の付け方1:犬や猫が聞き取りやすい名前

犬や猫は聴覚が優れている動物です。そのため、人の話す内容もきちんと聞こえている…と思われがちですが、じつは人の言葉で犬や猫が聞き取れるのは母音がほとんどだと言われています。
つまり、長すぎる名前や同じ母音が続く名前は、犬や猫は上手く聞き取れないことも多いのです。上手く聞き取れないと覚えることも難しいので、後々「呼んでも反応しない」なんてことにも繋がります。

ペットの名前は、犬や猫が聞き取りやすいように2〜3字程度の短めにしてあげるのがオススメ!
もし、どうしても長めの名前を付けたい場合には、短めの愛称も一緒に考えてあげて、普段はその愛称で呼びかけるようにしましょう。

ペットの名前の付け方2:人が呼びやすい名前

ペットの名前は、家族や周囲の人が呼びやすい名前にすることも大切です。愛犬や愛猫を呼ぶときに発音しにくい名前は避けるといいでしょう。

また、「他の子と被らないように」と珍しい名前を付けたい場合もあるかと思います。珍しいのは構わないのですが、人前で呼ぶのをためらうような暴力的なイメージのある言葉や恥ずかしい言葉を名前にするのは絶対にNGです。ペットだって大切な家族ですから、素敵な名前を付けてあげましょう。

また、動物病院などでは苗字と合わせてフルネームで呼ばれることもあります。苗字と合わせても呼びやすく違和感のない名前にするといいかもしれませんね

ペットの名前の付け方3:他のペットやコマンドと混同しない名前

先ほどもお話したように、犬や猫は人の声の母音部分しか上手く聞き取れません。そのため、他のペットや人と似た母音の名前だと「どっちを呼んだの?」とわからなくなるケースも多くあります。

多頭飼いでペットたちに似た名前を付けているご家庭も多いのですが、できるだけ避けてあげるのが無難です。


また、お座りなどのコマンドをかける時と似た響きの名前にも注意が必要!例えば、「ラテ」という名前の場合、母音は「ae」なので「待て」のコマンドと被りますよね。この場合、ワンちゃんは「名前なの?指示なの?」と混乱してしまいます。
もしもコマンドと同じ響きの名前をつける場合は、コマンドをかける際には声だけでなくジェスチャーも交えるなど工夫しましょう。

※記事内容には個人の感想や見解を含みます。
※記事に含まれる内容は執筆当時の情報であり、現在と異なる場合がありますのでご了承ください。

ペットケアアドバイザー|ペットロスカウンセラー

もとはトリマーでしたが、愛犬を亡くしたことをきっかけにペットロスカウンセラーやペットセラピストなど、動物の健康や終末期に関連する資格を複数取得。現在は、ペット関連メディアへの記事や台本の提供・ペットロスカウンセリング・ペットショップでのお世話スタッフなど、動物に関する活動を多方面で行っています。【保有資格】愛玩動物飼養管理士2級・ペットセーバー・動物介護士・ペット終活アドバイザー・動物健康管理士など。

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