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コスパ抜群でも全部揃えるのはNG!ペットのプロが100円ショップで買うもの・買わないもの

松永由美ペットケアアドバイザー|ペットロスカウンセラー

100円ショップは安くて便利なものが豊富で、今や私たちの生活には欠かせない存在ですよね。ペット用品もたくさん揃っているので、犬や猫と暮らすみなさんも大助かりのはず。一方、ペットケアアドバイザーの視点からは「全て100円で揃える」というのはあまりおすすめできません。今回はペットのプロが100円ショップで買うもの・買わないものをご紹介します。

100円ショップで買うもの1:ボディタオル

セリア「ペット用ウェットティッシュ」
セリア「ペット用ウェットティッシュ」

商品情報

セリア

商品名:ペット用ウェットティッシュ

価格:110円(税込)

愛犬や愛猫の体を拭いたりお散歩後に足を拭いたり、ペットと暮らす際に欠かせない「ボディタオル」。ペットショップやホームセンターでも販売されていますが、ダイソーやセリアなどの100円ショップではもちろん税込110円で購入可能です!

枚数も多く、中には厚手タイプのものもあるので、うんちの後にお尻を拭く際にも安心して使えます。

100円ショップで買うもの2:予備のお皿

セリア「ペットフード皿(小)」
セリア「ペットフード皿(小)」

商品情報

セリア

商品名:ペットフード皿(小)

価格:110円

100円ショップにはペット用のお皿も多数!デザインもさまざまあり、どれが愛犬や愛猫に合うかつい悩んでしまうほどです。
店舗にもよりますが、お皿のデザインだけではなく、素材や高さなども数種類置いているところもあります。そのため「プラスチックだとかじって壊してしまう」「お皿の高さが低いと背中が曲がって吐き戻してしまう」など、飼い主さんの悩みを解決してくれるお皿も見つかるかと思います

一方、100円ショップのものはやはり軽い素材のものが多いです。普段、管理するにはいいのですが、軽さゆえにペットが勢いよく食べようとすると、位置がずれたりお皿がひっくり返ったりすることもあるので注意してください。

筆者は、普段使いのお皿はペットショップで購入した陶器でできたものを使い、ケージでお留守番させる際の予備の水入れとして100円ショップのお皿を使っています。もちろん、全部を100円ショップのお皿にするのもいいのですが、シーンごとに使い分けてみるのもさまざまな種類を試せるので、おすすめですよ!

100円ショップで買うもの3:おもちゃ

セリア「ロープトイ」
セリア「ロープトイ」

商品情報

セリア

商品名:ロープトイ

価格:110円(税込)

最近の100円ショップはペット用おもちゃも充実しており、ペットショップ顔負けの品揃え!筆者宅の猫たちも100円ショップのおもちゃにはとてもお世話になっています。

犬や猫はおもちゃをかじって遊ぶので、おもちゃはいわば“消耗品”です。誤飲を防ぐため、ボロボロになったらすぐに買い替えてあげる必要があるので、そうした時に100円ショップであれば躊躇なく買い替えることができるのもメリットの1つだと思っています。

一方、100円ショップのおもちゃは低価格で作られているため、安全性を心配する声があるのも事実です。有害物質が使われていないかという部分はもちろん、壊れやすさも気になるところでしょう。

確かに、筆者の経験上でも100円ショップのおもちゃは壊れやすい印象は否めません。ただ、先ほどもお話したようにペットのおもちゃは消耗品なので、100円に限らずおもちゃは壊れることを前提に遊ばせている…というのもまた事実。

もちろん、誤飲には気をつけなくてはいけないので、お留守番の際に遊ばせるおもちゃは、壊れやすい素材のもの・口にすっぽり入る小さいものは避けましょう

100円ショップで買わないもの1:首輪やリード

ここまではペットケアアドバイザーの私が100円ショップで「買うもの」をご紹介してきましたが、次に「あえて100円で買わないもの」をご紹介します。

まず100円ショップで買わないもの1つ目は、首輪やリードです。

首輪やリードも種類が豊富で、以前は「100円で買えるんだ!」と実際に購入したこともあります。ただ、先ほどのおもちゃ同様、首輪やリードも低価格で作られている分、耐久性があまりない…というのがデメリットの1つです。

特にリードは散歩時に愛犬と飼い主をつなぐ大切なもの。万が一お散歩中に壊れてしまっては事故や迷子につながる恐れもあり、大変ですよね。リードは太さがあり頑丈なものが安心です。


筆者の実家の猫も以前は100円ショップで購入した首輪をつけていたのですが、すぐにボロボロになり、取れた付属品を誤飲してしまったことがありました。

もちろん、100円ショップのもの全てが危険なわけではありませんし、100円以外の商品でも誤飲は起こり得ることです。飼い主さんは価格の安さだけではなく、愛犬や愛猫のくせや日頃の状態をよく観察し、ペットに合った首輪やリードを選ぶことが大切です。

また、夜に犬を散歩させる際につける光る首輪や、首輪用ライトは100円ショップのもので十分だと私は思っています!こちらも種類や形などが豊富なので、愛犬に合ったものを選んであげてくださいね。

100円ショップで買わないもの2:普段使いのペットシーツ

100円ショップではペットシーツも販売しています。筆者も実際に数種類使ったことがありますが、吸水性も申し分なく使えるので、急に必要になった時など気軽に買えるのは嬉しいですね!

とはいえ、やはり「110円で購入できる」となると枚数は多くはありません。セリアやダイソーなどで数種類が販売されていますが、どれも10枚程度しか入っていないので、普段使いにするにはコスパはあまり良くないでしょう。

一方、枚数が少ないからこそペット用の災害バッグに入れたり、ペット同伴の旅行に持って行ったり、普段以外で大活躍するアイテムだとも思っています。筆者も普段使いはしませんが、防災リュックに愛猫たちのご飯と一緒に入れていますよ。


最近の100円ショップの製品は優れたものがたくさんあります。とはいえ、100円ショップでは揃えられないペット用品があるのも現状です。何が必要で何が不必要か、それは100円でいいのかダメなのか、これはご家庭によっても変わってくるかと思います。愛犬や愛猫の健康のためにも、その子やご家庭に合ったものを選んでくださいね!

※記事内容には個人の感想や見解を含みます。
※記事に含まれる内容は執筆当時の情報であり、現在と異なる場合がありますのでご了承ください。

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ペットケアアドバイザー|ペットロスカウンセラー

もとはトリマーでしたが、愛犬を亡くしたことをきっかけにペットロスカウンセラーやペットセラピストなど、動物の健康や終末期に関連する資格を複数取得。現在は、ペット関連メディアへの記事や台本の提供・ペットロスカウンセリング・ペットショップでのお世話スタッフなど、動物に関する活動を多方面で行っています。【保有資格】愛玩動物飼養管理士2級・ペットセーバー・動物介護士・ペット終活アドバイザー・動物健康管理士など。

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