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アイスクリームの種類、確認していますか?種類を知って介護食に向いているアイスを探しましょう

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

急に暑くなってきて「アイスが食べたい」と思う人も多いと思います。わが家の介護メンズも「アイスが食べたい」とよく言うようになりました。「アイス」と一言で言っても実は種類があることをご存じでしょうか。アイスの種類によってエネルギーやたんぱく質の量が違うので、介護食を食べている人の状態に合わせたものを選ぶとカロリーやたんぱく質のアップにも繋がります。カロリーを抑えたいという方にも向いているアイスも市販には多く販売されていますので、ぜひ購入の前にアイスのパッケージを確認してみてくださいね。

・パッケージ表示名:アイスクリーム

乳固形分: 15.0%以上

乳脂肪分: 8.0%以上

特徴: 最もクリーミーで、ミルクの風味が豊かです。高級感のある商品も多く、濃厚な味わいが特徴です。

100gあたりのエネルギーは178キロカロリー、たんぱく質6.8gほどです。主成分は牛乳です。なのでカルシウムも130mg取れます。 口どけが良く、クリーミーな食感が特徴です。 乳脂肪分が多いため、コクと深みのある風味があります。カロリーも高く、脂肪分が多いのでエネルギー源になりますので食事の量が少なくなっている方にはおすすめです。

・パッケージ表示名:アイスミルク

乳固形分: 10.0%以上

乳脂肪分: 3.0%~8.0%

特徴: アイスクリームよりさっぱりとした口当たりで、しっかりとしたミルクの風味があります。

100gあたりのエネルギーは167キロカロリー、たんぱく質3.4g、カルシウム110mg取れます。

アイスクリームとアイスミルクは名称も成分も似ていますが、乳脂肪分の割合によって違います。これは法律で決められています。

アイスミルクの方が乳脂肪分が少ないのでアイスミルクの方がさっぱりとしています。ミルクを主成分とし、よりさっぱりとした食感があります。ミルクの風味がよりダイレクトに感じられ、爽やかな風味が特徴です。乳脂肪分が少ないため、比較的低カロリーです。ダイエットや体重が気になる方にはアイスミルクの方がおすすめです。

お値段に差があるのは、アイスクリームの製造に高品質な原材料と時間が必要なためです。

・パッケージ表示名:ラクトアイス

乳固形分: 3.0%以上

乳脂肪分に決まりはありません。

植物油脂を用いたものが多いので、さっぱりとした口当たりと種類の多さが魅力です。

・パッケージ表示名:氷菓子

乳固形分・乳脂肪分ともに量の決まりがありません。上記3種類以外のアイスを指します。一般的に「かき氷」や「シャーベット」と言われるものが氷菓子になります。

わが家の介護メンズも食事が摂れずに入院して栄養指導を受けた時に「食事が食べづらければアイスクリームと書いてある乳脂肪分が多いものを食べてもらえれば、それだけでも体力は違いますよ」と言われました。そのくらいエネルギーを補給するのに向いている市販の食べものです。アイスクリームの中に「クッキー」や「チョコレート」「ドライフルーツ」などの固形物が入っていなければ誤嚥(ごえん)の心配も減ります。

ちなみに介護メンズは普段は「ラクトアイス」を食べている事が多いです。(お値段の問題ですね…)

本当に食欲が落ちている時は「アイスクリーム」を食べさせています。

これから暑くなり食欲も落ちて来る季節に備えて冷凍庫にお好みのものをストックしておくと便利です。介護食を食べている人はもちろん、介護食を準備している人もぜひ、「甘くて冷たいご褒美」を用意してこれからの暑さに備えてみませんか?

※アイスクリームの原材料は「乳製品」でアレルギーの表示義務の特定原料に指定されています。アレルギーのある方は摂取には十分気をつけて医師や看護師さんにご相談ください。

※食べる方の「かむ力」「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や歯科医、訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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