マルティノスのウイングプレー。横浜F・マリノスのサッカーが魅力的に映る理由
先週の土曜日、川崎フロンターレに敗れ、2位から5位に後退した横浜Fマリノス。しかし、展開の大きなサッカーが好みのこちらには、川崎が10段階で7ならば、横浜8という感じで、後者によりよい印象を抱いている。布陣はともに4−2−3−1。しかしながら、ピッチの使い方には大きな差がある。
具体的には4−2−3−1の3の選手の位置取りだ。どちらかが綴じ気味に構える川崎に対し、横浜は両者が絶えず開いて構える。まさにウイング然と。ピッチの四隅を大きく保つ態勢が取れている。
斎藤学とクエンテン・マルティノス。両者の存在に見て取れる横浜のアイデンティティ、言い換えれば、モンバエルツ監督のサッカーに、シンパシーを感じる理由は、この2人の存在にある。
マルティノスのウイングプレーは中でも異彩を放っている。身長183センチ、70キロ。その細身のヒョロっとした体型から繰り出される、ウイングらしいボール捌き、及びドリブル&センタリングは、僕の中では、Jリーグでいま最も見たいプレーヤーとして位置づけられている。
スピードはあるが、スピード系ではない。相手の逆、逆を突きながら前進するテクニシャン。身体の面をヒラヒラさせながら懐深くボールを操作する高度かつトリッキーな技巧に、なにより魅せられてしまうのだ。
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