ASD(自閉スペクトラム症)【目を合わせない理由3選】保育士ママが漫画でわかりやすく解説
こんにちは。発達と育児の支援サポーター『夢カナエ』です。
わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ神経発達症(発達障害)の子の親でもあります。
ASD(自閉症スペクトラム症)の子どもによく見られる特徴に『目を合わせない』
ことがあります。
話しかけたのに、こちらを見てくれないと
「わたしの言うことに興味がないんだ」
「この子は話が理解できないのかも」
などと、不安になってしまいます。
なぜASDの人は、目を合わせないのでしょうか?
それにはASDならではの理由があります。
いつものように、イラストを交えながら順に解説していきます。
1.目が合うことにストレスを感じる
ASDの中には、人と関わることが苦手なタイプの人がいます。
その場合、人と目が合うことを避けて、対人不安を高めないようにしている可能性があります。
じっと目を見て話されると、強いストレスを感じることもありますので、適度な距離感を持って話すとよいでしょう。
2.二つのことが同時にできない
『相手の目を見ること』と『相手の話を聞くこと』。
これら二つのことを、同時に行うのが苦手な人もいます。
この場合は、視線は合わせなくても、一生懸命に相手の話を聞いていることがあります。
あえて視覚的な情報をシャットダウンして、相手の声に集中しているのです。
3.相手より自分を優先
ASDの特性として、人への関心が低いということも挙げられます。
定型発達の子は、近くに友達がいれば一緒に遊ぶことを考えますが、ASDの子はどんなときでも、自分がしたいことを一番に行いがちです。
そうすると、人から声をかけられても自分の興味を優先して、目を合わせないこともあります。
まとめ
自分が話しているときに、相手がこちらを見てくれないと、
「本当に聞いているのかな?」
「興味ないのかな?」
と心配になりますね。
ASDの人の場合、対人不安を高めないために、ある程度の距離をとりつつ話を聞いていることがあります。
また、一生懸命に話を理解しようとして、視線を合わせずに黙って話を聞いていることもあります。
あるいは、何かに熱中しているときには、相手に興味を示せないこともあります。
相手と目が合わないときは、これらのうちどれかに当てはまることが多いと思われます。
このように、表面的な態度だけでなく心の動きを想像してみることで、意思の疎通が図りやすくなるかもしれません。