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『ADHD(注意欠如多動症)の子』と『元気で活発な子』の違い【保育士ママが漫画でわかりやすく解説】

【育児マンガ】夢カナエ保育士 介護福祉士

こんにちは。発達と育児のサポーター『夢 カナエ』です。
わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ、神経発達症(発達障害)の子の親でもあります。

『ADHD(注意欠如多動症)』と聞いたら、あなたはどんなイメージを持ちますか?

・常に動き回っている

・元気いっぱい

・何をやらかすか分からないから心配

などのイメージが挙げられるかもしれません。

でも、元気いっぱいに動き回る子はたくさんいますよね。

また、大人の想像を超えたことをするのは、子どもらしさだともいえるでしょう。

それでは、『活発で元気な子』と『ADHDの子』との違いとは何でしょうか?

ADHDの正式な診断には医師の診察が必要ですが、その前の段階での気づきのポイントを今日はお話ししたいと思います。

1.状況や環境に関わらず、落ち着きなく動き回る

一般的な活発な子どもたちは、休み時間など一定の状況では元気に動き回りますが、授業中は静かに座っていることができます。

一方で、ADHDの子は一貫した『多動性』を示します。

授業中に椅子に座り続けることに強い苦痛を感じて、教室を歩き回ったり、廊下に出て行くこともあります。

成長に従い『多動性』が目立たなくなる子もいます。

状況を判断して自分の行動を抑制したり、先生や親の指示に従うことの大切さを、知的に理解できるようになることで、自分の行動を抑制することができるようになるのです。

2.突発的な行動でトラブルが起こる

ADHDのもう一つの特性に『衝動性』があります。

思いつきで突発的に行動したり、発言することでトラブルが起こります。

一般的な活発な子であれば、自分の誤りを認めて人に謝ったり、同じ間違いを繰り返さないように努力するので、大きなトラブルになることは少ないでしょう。

しかしADHDの場合は、人に謝れなかったり、同じミスを繰り返すことも多く、トラブルが大きくなりがちです。

ADHDはASD(自閉スペクトラム症)を併発することも多く、その場合、相手の立場で考えることが難しくなります。

自分の突発的な行動が、どうして相手を怒らせてしまったのかが理解できないのです。

成長とともに落ち着くことが多い

『多動性』や『衝動性』が強い子の親は、そのあまりの活発さに

「この子はこの先どうなっていくのか。将来は大丈夫なのか?」

と不安を感じることも多いと思います。

しかし先にも述べた通り、発達とともに行動も変化していきます。

個人差はありますが、小学校高学年、中学生、高校生と成長するにつれて、多動性や衝動性は、落ち着いていくことが多いようです。

思春期や大人になると、また別の問題も起こってきますが、それは回を改めてお話ししたいと思います。

保育士 介護福祉士

専門職として学童保育や老人介護の現場で、病気や障害を持つ児童や高齢者のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てに悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすいマンガを通して発信していきます。

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