白菜は体を冷やす?冷え症が食べてはいけない野菜と薬膳家がおすすめする「得する賢い食べ方」
白菜の美味しい季節になりました。お鍋やサラダ・炒め物など、冬は大活躍ですが、体を冷やす効果があることはご存じですか?白菜のほかにも、ふだん使いの野菜の中には、体を冷やすものがたくさんあります。
そこで今回は、体を冷やす野菜と温める野菜を分類して紹介します。冷え症の方でも安心して食べられる「得する賢い食べ方」も紹介するので、ぜひ実践してくださいね。
白菜の生食は体を冷やす
薬膳では、野菜ごとに温熱作用についての研究がされています。また季節や体質によって、食べないほうがいい食材もまとめられています。
この研究の中で、白菜は涼性で体を冷やす働きがあります。生食ほど効果が強く体を冷やすので、冷え症の方にとっては、白菜の生は「冬場は食べてはいけない」と言える食材です。
実際私も、白菜の生サラダを食べた時、ゾクゾクと体が冷えるのを体感したことがあります。暑がりの方や夏場は白菜の生食はいいですが、冷え症の方は生食はNGで、食べる場合には工夫が必要です。
冷え症の人は加熱して
白菜を冬場に食べる場合には、加熱をして温かい状態で食べるのがおすすめです。体を冷やす効果が和らぎ、熱をとり入れることで、体が内側からぽかぽかと温まります。
体を冷やす食材は多い
体を冷やす野菜は、白菜のほかにもたくさんあります。家庭でよく使われるものでは、大根、ごぼう、きゅうり、トマト、セロリなども体を冷やす効果があります。意外と知られていないところでは、ほうれん草や小松菜などの葉野菜も、体を冷やす効果があるので多食は避け、お吸い物や雑煮など温かい料理で食べるようにすると、冷え症の予防になります。
(薬膳での分類です。マクロビオテックなどの他養生の分類とは異なる場合があります。)
体を温める食材
体を温める分類の食材は、皆さんもご存じの生姜やにんにく、唐辛子、長ねぎなどがあります。ほかにも、ニラ、かぼちゃ、菜の花、ヨモギも体を温める分類です。とくにヨモギは、足腰はもちろん体全体を温める効果があり、昔から冷え症の改善薬としても利用されてきました。粉末でも販売されているので、湯を注いでお茶として飲むと、体が内側からぽかぽかと温まるのでおすすめです。
辛みと一緒で体ぽかぽか
白菜や大根など体を冷やす働きがありますが、旬の冬は美味しく、安価に手に入るので食べないのはもったいないですよね。そこでおすすめなのが、唐辛子やにんにくなどの辛味食材とあわせることです。
白菜キムチを食べると温まるように、温性の辛味食材と合わせて食べると、体がぽかぽかと温まります。免疫アップや美肌の効果も得られます。辛みと合わせるのが「得する賢い食べ方」です。
まとめ
白菜は体を冷やす効果があるので、冷え症の方は生食の多食は厳禁です。加熱して辛みの食材と合わせると、体を温めて免疫アップや美容効果も得ることができます。
旬を迎えて美味しくて手頃に入る時期だからこそ、上手に調理をして、美味しく食べてくださいね。
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