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GMのブロックチェーンを活用した非中央集権型地図の特許出願について

栗原潔弁理士 知財コンサルタント 金沢工業大学客員教授
米国特許公開公報US20200103233

ブロックチェーンを活用した特許出願、正直、微妙なものが多いですが、米GM(ゼネラル・モーターズ)による、ブロックチェーンを活用した非中央集権型地図の特許出願が公開された(参照記事)ので内容をチェックしてみました。

米国公開番号は、20200103233、発明の名称は、“Decentralized Distributed Map Using Blockchain”、出願日は2018年10月1日です。出願公開であって権利化ではありません。実体審査はまだ着手されていません。

発明のポイントは、自動車にセンサーを設けて周囲の状況をモニターし、地図情報との相違があった場合には、ネットワークにアップロードして分散型の地図情報に反映するというものです。広範囲の地図情報を道路の現状に合わせて更新していくのは大変なので、IoTを活用してできるだけリアルタイムで地図情報を現状に合わせて更新していくというアイデア自体は理にかなっています(と言いつつ、新規性・進歩性には疑義が残ります)。

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弁理士 知財コンサルタント 金沢工業大学客員教授

日本IBM ガートナージャパンを経て2005年より現職、弁理士業務と知財/先進ITのコンサルティング業務に従事 『ライフサイクル・イノベーション』等ビジネス系書籍の翻訳経験多数 スタートアップ企業や個人発明家の方を中心にIT関連特許・商標登録出願のご相談に対応しています お仕事のお問い合わせ・ご依頼は http://www.techvisor.jp/blog/contact または info[at]techvisor.jp から 【お知らせ】YouTube「弁理士栗原潔の知財情報チャンネル」で知財の入門情報発信中です

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