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アップルによる、運転中を検知するスマートウォッチ特許の新規性はどこにあるのか?

栗原潔弁理士 知財コンサルタント 金沢工業大学客員教授
米国特許公報10,620,232号

「アップル、運転中ならドライバー向け動作モードに切り替わるスマートウォッチ--特許取得」という記事を読みました。

「ウェアラブルデバイスの装着者が運転中かどうか自動認識し、運転中なら動作モード切り替えする技術」が米国で特許化されたという話です。特許番号は10,620,232号 、登録日は2020年4月14日、発明の名称は"DETECTING CONTROLLERS IN VEHICLES USING WEARABLE DEVICES”、出願日は2016年9月22日です。

スマートフォンにはGPSやモーション・センサーが備わっていますので、ユーザーが移動中であることを検知することは容易ですし、それを使用した応用も数多くあります。スマートウォッチでも同じではないか、どこに新規性があるのかと一瞬思いました(念のため書いておくと、この出願は単に公開されただけではなく、新規性・進歩性の要件をクリアーして特許化されています)。

明細書を読んでわかりましたが、この発明のポイントは、単にスマートウォッチを付けている人が自動車に載っているかではなく、運転者しているかを検知し、適切な設定をするところにあります。つまり、単なる同乗者と運転者を区別して装着者が運転者であった場合のみに、動作モードの切り替えを行なうことになります。

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弁理士 知財コンサルタント 金沢工業大学客員教授

日本IBM ガートナージャパンを経て2005年より現職、弁理士業務と知財/先進ITのコンサルティング業務に従事 『ライフサイクル・イノベーション』等ビジネス系書籍の翻訳経験多数 スタートアップ企業や個人発明家の方を中心にIT関連特許・商標登録出願のご相談に対応しています お仕事のお問い合わせ・ご依頼は http://www.techvisor.jp/blog/contact または info[at]techvisor.jp から 【お知らせ】YouTube「弁理士栗原潔の知財情報チャンネル」で知財の入門情報発信中です

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