アップルによる、運転中を検知するスマートウォッチ特許の新規性はどこにあるのか?
「アップル、運転中ならドライバー向け動作モードに切り替わるスマートウォッチ--特許取得」という記事を読みました。
「ウェアラブルデバイスの装着者が運転中かどうか自動認識し、運転中なら動作モード切り替えする技術」が米国で特許化されたという話です。特許番号は10,620,232号 、登録日は2020年4月14日、発明の名称は"DETECTING CONTROLLERS IN VEHICLES USING WEARABLE DEVICES”、出願日は2016年9月22日です。
スマートフォンにはGPSやモーション・センサーが備わっていますので、ユーザーが移動中であることを検知することは容易ですし、それを使用した応用も数多くあります。スマートウォッチでも同じではないか、どこに新規性があるのかと一瞬思いました(念のため書いておくと、この出願は単に公開されただけではなく、新規性・進歩性の要件をクリアーして特許化されています)。
明細書を読んでわかりましたが、この発明のポイントは、単にスマートウォッチを付けている人が自動車に載っているかではなく、運転者しているかを検知し、適切な設定をするところにあります。つまり、単なる同乗者と運転者を区別して装着者が運転者であった場合のみに、動作モードの切り替えを行なうことになります。
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