12式地対艦誘導弾能力向上型の空気取り入れ口は機体上側? 追記:同模型は使い捨て無人機と判明
10月20日に日本防衛省は公式Twitterで「12式地対艦誘導弾能力向上型」の実物大模型が写った写真を公開しました。この対艦ミサイル(対艦誘導弾)は名目上は12式地対艦誘導弾の改良型ですが、ミサイルは大型化した上でステルス形状化しており原形を全く止めておらず、事実上の完全新型ミサイルとなります。
- 写真1枚目・・・12式地対艦誘導弾能力向上型の模型
- 写真2枚目・・・PAC-3MSE地対空ミサイルの模型?
- 写真3枚目・・・将来戦闘機(26DMU)の模型?
12式地対艦誘導弾能力向上型の模型
「12式地対艦誘導弾能力向上型」のジェットエンジン用の空気取り入れ口は機体上側にあります。空気取り入れ口が上側だと反対の下から見上げた場合に空気取り入れ口が機体に隠れて見えずレーダー反射が小さくなる特徴があります。上空から見下ろされた場合は逆になります。
- ミサイル空気取り入れ口が上側・・・艦艇レーダー対策重視
- ミサイル空気取り入れ口が下側・・・航空機レーダー対策重視
空気取り入れ口を上側に取り付けるか下側に取り付けるかについては、「(島嶼防衛用)新対艦誘導弾」の研究でのイメージ絵でも両方の案がありました。この要素技術の研究も踏まえて検討されて、「12式地対艦誘導弾能力向上型」の空気取り入れ口の位置が決定されたものと思われます。
※この「12式地対艦誘導弾能力向上型」の風洞実験模型では空気取り入れ口が機体下側に装着されている。
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追記:同模型は使い捨て無人機と判明
国際航空宇宙展2024で同模型が「ARMDC-20X」の名称で公開、地上ランチャーから発射する使い捨て無人機のコンセプトモデルで、「目標観測弾」的なものとのこと。