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おにぎりを手で握るとどうなる?試して分かった驚きの検証結果と料理家がすすめる素手で触れずに作る裏ワザ

お天気ママ料理研究家&気象予報士

暑い時期のお弁当作りは、気を使うことが多くて大変ですよね。とくにおにぎりは素手ではNGで、ラップやキッチンペーパーで握ったほうがよいことは知られていますが、実際に素手で握るとどのようになるのかはご存じですか?
そこで今回は、素手で握らないでもらうために、悪い例を含めた検証実験の結果を紹介します。驚くほどの違いで、きっと参考になると思います。また触らずに三角おにぎりを作る裏ワザも紹介するので、夏のお弁当作りの参考にしてくださいね。

※記事中の写真には食品が傷んだものも含まれます。閲覧にはご注意ください。

素手で握ると雑菌の繁殖が早い

6月のある日、素手で握ったおにぎりと、ラップで握ったおにぎり3種類の計4種類を作って検証実験をしました。

1日目夕方は、どれも大きな変化はないのですが、素手で握ったおにぎりはごはんのいい匂いはなくなっていました。

2日目朝になると、素手で握ったおにぎりは他よりも若干黄ばんでいて、腐敗臭が始まっていました。

確認のため観察を続けたところ、4日目朝には、素手で握ったおにぎりは黄ばみが進んで、茶飯のような色をしていました。
素手で握ると最初の時点で雑菌がつき、時間とともに繁殖が進むので、傷みが早いことが確認できます。やはり安心して食べるためには、素手はNGで、ラップで握るのが良いことがわかります。

梅干しの殺菌効果について

ラップで握ったおにぎりの中で、最も傷みにくかったのは梅干しをのせたものです。4日目の写真でも、ごはんの黄ばみが少なく、ほかよりも明るい色です。

ただこの効果は、梅干しに近い部分だけのようで、裏側はほかと同じように変色していました。梅干しの傷みを防ぐ効果は周辺のみで、おにぎり全体への効果は期待できなそうです。

ちなみに、梅干しを刻んで混ぜる方法もありますが、混ぜる時に調理器具に触れるため細菌がつきやすいです。他の実験からわかったことですが、梅干しであっても混ぜると傷みやすくなる場合もあるので、暑い時期のまぜご飯はおすすめできません。

触らずに三角おにぎりを作る裏ワザ

素手で触ることなくおにぎりを作る裏ワザは、海苔の逆づかいです。

逆三角形の海苔の上にご飯をのせて、

海苔を折りながら、形を整えれば、

三角のおにぎりができますよ。

台の上で作っているので、熱々のご飯の場合にも、熱い思いをせずにおにぎりが作れます。コツについては別記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。

⇒【逆が正解】握らずに三角おにぎりを作る裏ワザ!形がきれいで崩れにくくて朝の弁当作りがラクになる(Yahoo!ニュース)

まとめ

・素手で握ると早く傷む
・梅干しには殺菌効果があるが過信はできない
・混ぜご飯は傷みやすいので注意
・海苔の逆づかいで素手で触らずに三角おにぎりができる

このほか、夏のお弁当の注意点などの記事を書いています。よかったらチェックしてくださいね。記事の一覧ページからフォローしていただくと、最新記事を見つけやすくなります。

⇒「まぜるな危険」夏のお弁当作りで料理家がしないコトとは?驚きの結果からわかった梅干し神話のウソほんと(Yahoo!ニュース)

料理研究家&気象予報士

せっかちな性格と気象・薬膳の知識を生かして、時短簡単で体にいいレシピや裏ワザを紹介しています。 現在、2児の子育て中の有職主婦。 すぐに作れる副菜や簡単すぎる麺類の料理が得意です。 熱中症予防・夏バテ予防、冷え性の改善、花粉症の軽減など、 季節病・気象病のレシピも随時紹介しています。 ■有資格 気象予報士 健康気象アドバイザー 国際中医薬膳師 食生活指導士®2級

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