その名はまさかの「ぶすのこぶ」?!岩手県久慈市、沢菊さんの銘菓はあんこたっぷりでおやつにも♪
旅行と切っても切れない関係のお土産。お勤め先からご家族、友人までそれぞれ異なる好みやニーズがあるかと思いますが、どんなことを優先して選びますか?個数、個包装か否か、お日保ちなどなど…
岩手県久慈市の「沢菊」さんには、地元の特産品を使用した和洋菓子が豊富に揃い、新幹線の発着地でもある盛岡駅などでも販売されています。今回は沢菊さんの和菓子のなかでも、とびきり鮮烈なネーミングの「ぶすのこぶ」をご紹介。
菓銘のインパクトに反して(?)きつね色の焼き目が魅力的なお饅頭のようなぶすのこぶ。意外とずっしりしています。
小麦粉などにバターやマーガリンを加えそぼろ状にした生地を、丸めたあんこに纏わせて焼成したお菓子。開封すると、ふんわりと甘いバターの芳醇な香りが出迎えてくれ、どことなくハイカラな印象。ほのかにサクッという食感の名残を漂わせつつ、しっとりとした皮の中にはたっぷりのあんこ!これは確かになかなかの重量を掌で感じたはずです。
ゆで上げた小豆を一晩蜜漬けにしてから炊くという拘りの詰まったあんこは、しっとり滑らかな部分とふっくらとした鹿の子豆の部分どちらもいっぺんに味わうことができ、素朴さと甘味が調和したあっさりとした仕上がりに。確かにしっかりと甘いあんこではあるものの、後味はさらりとしておりますので、あんこ好きな方へのお茶請けとしてもぴったりかと。
あえて開封してお皿にのせず、一度パッケージごとお出しして話のネタにするのもあり。
ぶすのこぶ、という菓銘。その由来は方言から。沢菊さんがお店を構える岩手県久慈市ではかつてアイヌの民族をブシと呼ばれていたのが訛って「ぶす」、アイヌの民族が好んで集ったというくぼ地を「こぶ」というところから着想を得た名前だとか。
こちらの御菓子が誕生する前、沢菊の社長さんが久慈渓流にてこちらの言葉の由来についての看板と遭遇し、あまりにも言葉の響きを気に入ったため、そのままお菓子へと採用したそう。気取らない味わいの御菓子とキャッチ―なネーミングに人気のお土産というのも納得です。
<お菓子の沢菊・本店>
公式サイト(外部リンク)
岩手県久慈市十八日町2-1
0194-52-3555
9時~19時