発達障害の子どもの【熱中症対策3選】保育士ママが漫画でわかりやすく解説
こんにちは。発達と育児の支援サポーター『夢カナエ』です。
わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ、神経発達症(発達障害)の子の親でもあります。
地域によっては連日35度を超える厳しい猛暑が続きます。
そんな季節、一番の親の心配は『子どもの熱中症』ですね。
うちの子も、先日友達と遊びに出かけたあとしばらくして、顔色が悪くだるそうに帰ってきました。
早めに戻れてよかったもの、もう少し遅かったら危険な事態になっていたかもしれません。
今日は、発達障害やグレーゾーンの子に有効な熱中症対策を、いつものようにイラストを交えて順に紹介していきます。
1.衣類のチョイスに注意
発達障害の子の中には、『感覚鈍麻』といって、暑さ寒さの感覚が鈍い子がいます。
そんな子の場合、真夏でもお気に入りの冬用セーターを着て、驚かされることがあります。
『感覚鈍麻』の反対で『感覚過敏』の子もいます。
シャツの襟元のチクチクや、生地の肌触りが合わないと強い苦痛があり、着ていられません。
着られる服の種類が限られるのです。
そんな事情で、一年中同じ服を着ている子もいますが、猛暑日には要注意です。
真夏でも快適に着られるお気に入りの服を、暑くなる前に選んでおくのが良いでしょう。
2.冷却グッズの活用
『感覚鈍麻』があると、喉の渇きや体調の変化に気づかないまま、脱水状態になってしまうことがあります。
保冷剤や冷却シート、飲みやすいスポーツドリンクなどの冷却グッズを、すぐに手に取れる場所に用意しておきましょう。
猛暑日には、自分で体調の悪化を感じる前に、体を冷やすことを習慣にできるといいですね。
3.具体的に伝える
発達障害の特性で、あいまいな指示が理解できない子がいます。
たとえば
「暑くなったら、お茶を飲んでね」
と言われても、『暑い』というのが、どのレベルの暑さなのかわからないのです。
その結果
「自分では暑いと感じなかったから、水分を取らなかった」
などということも起こります。
猛暑日に外出する時には、
「今日は、20分おきにお茶を飲んでね」
などと、具体的に指示することが必要です。
ASD(自閉スペクトラム症)の場合は、自分で決めたルーティーンは常に守る『こだわりの強さ』もあります。
夏休みの外出時に行うこと
・冷却シートを首に貼る
・保冷剤をカバンに入れる
・スポーツドリンクを20分おきに飲む
などのように、猛暑の日に行う具体的な事柄を、ルーティーンとして決めておくと、有効な熱中症対策になります。