小松空港への着陸機が上空を通過!白山連峰を望む加賀平野の駅 北陸本線 明峰駅(石川県小松市)
3月16日の北陸新幹線金沢~敦賀間開業に伴ってIRいしかわ鉄道に移管される予定の北陸本線金沢~大聖寺間。その区間で最も新しい駅が昭和63(1988)年10月1日に開業した明峰(めいほう)駅だ。小松北高校および明峰高校の最寄り駅で、学生の利用が多い。
明峰駅があるのは石川県小松市の北部に位置する松梨町だ。かつては能美郡松梨村だったところで、明治の町村制施行で能美郡田川村、明治40(1907)年8月5日の合併で能美郡板津村となり、昭和15(1940)年12月1日に小松町などと合併して小松市が成立した。当地に鉄道が通ったのは明治31(1898)年4月1日のことで、駅が開業したのはそれから90年も後のことだった。
ホームは相対式の2面2線で、駅舎はなく、駅前からホームに直接出入りする構造だ。ホーム間は駅開業と同時に建設された地下道で結ばれている。
地下道は駅の東西を結ぶ自由通路も兼ねたもので、自転車を押して通れるようにスロープ付きの出入口も設けられている。壁には子供たちの描いた春夏秋冬の絵が飾られていて、殺風景になりがちな景観に色を添えてくれている。
各ホーム上には木造の小さな待合室が設置されている。1番ホームが小松・福井方面、2番ホームが金沢方面だ。
晴れていればホームからは東方に白山連峰を望むことができる。遠くに見えるイオンまでは徒歩20分程度だが、明峰駅から歩いていく利用者はどれほどいるのだろうか。
駅の上空は小松空港へと着陸する飛行機の通り道にあたっており、時折轟音を立てて頭上を通過していく。駅西方に見える高架はまもなく開業する北陸新幹線で、運がよければ飛行機と新幹線というライバル同士の競演を見ることができるかもしれない。