【アナログリテラシー】メモ帳とメモ用紙、どこがどう違い、どう使い分ければいいのか、ちょっと考えました
メモ帳とメモ用紙。どこが違うかわかりますか。
こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家・歌手の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。
今回は、アナログツールのリテラシーを考えたいと思います。
とくにメモ用紙とメモ帳の違いをじっくり考えてみます。
アナログのツール、すなわちメモ帳やメモ用紙、ノート、ふせん、情報カード、システム手帳などについて、それぞれどういう特徴があり、どのように扱えばいいのか。
あまり考えられたことがないのではないでしょうか?
実はこれらは共通点もあり、相違点もあります。そしてそれらをよく把握して使い分けることが、効率的な知的生産に役立つのではないかと考えています。
今回は、メモ用紙とメモ帳の違いについて。結論から言えば、メモ用紙は一時的な記録用。メモ帳は、中長期的な記録の蓄積に向いています。
メモ用紙の特徴:一時的な情報の保存場所
メモ用紙は、上方向にページをめくる構造になっています。綴じ方は、リング式やこの写真の製品のようなタイプなどいろいろです。
共通しているのは、「面が1つだけ」である点です。このように1つの面が記入面としてあります。そして多くの場合、記入した情報はそのときだけ使って保存はしない利用イメージですね。そのために、メモ用紙には、記入した面を切り取ることができるように綴じられた付け根の部分にミシン目が入っています。リング綴じのものはとくに切り取れる構造にはなっていないものがあります。
一時的な情報の保存場所、備忘録として使うのがメモ用紙です。これらは、とくに保存する必要がないことを書くのが前提と言えます。
もちろん、とっさに思いついたことを書くのにも利用でき、それはあとから必要になる情報だったりもします。
必要になると判断したら、メモ帳なりデジタルツールなりに転記する事になるでしょう。
メモ帳の特徴:小型のノート
メモ用紙のこのような特徴に対して、メモ帳は情報を保存して再三みなおせる点が大きな特徴です。基本的にはページは綴じられたままで、基本は切り取ったりはしません(ミシン目からページをカットできるものもあります)。
また、その多くは左開きです。見開きで1つの情報を扱うことができます。もちろん、学生時代のノートのように、時系列で1冊1テーマにも利用できます。
このメモ帳に向いているのは、情報を、比較的中長期に保存参照することです。
少しメモしては閉じる。また開いて追記する、というような使い方ですね。
情報をどう扱うかで使い分ける
このようにメモ用紙とメモ帳は似て非なるものです。
一時的な情報の保存はメモ用紙。中長期的な情報の記録保存、そして参照はメモ帳なのです。
ちなみに、スマホアプリのメモ帳は、この2つを明確に区別はしていないように見受けられます。
また、メモ用紙とメモ帳の両者に共通するのは、すぐに開いてメモができる点です。
これはアナログならではの特徴です。アプリを選んで起動するスマホと比較すると、メモをとるのに要する時間が圧倒的に短いと言えます。
メモ用紙とメモ帳。どちらも文具メーカー各社からいろいろな製品が登場しています。それぞれ自分の用途に合ったものを選んで使いたいですね。