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【手帳とスマホ】スマホがあればすみそうなのになぜ手帳?たとえば余白は、スマホにはないメリットです

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 昨日の続きです。

 かくして手帳というものが日本に伝えられ、紆余曲折を経て現時点では、ライフログを中心とした新しい利用目的が生まれて売上も回復しているようです。

 こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家・歌手の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。

 デジタル全盛の時代に、手帳はスマホと比較したときにどこが便利なのでしょうか。

 とくに予定管理をする上で、手帳はどこがすぐれているのでしょうか。

 今回はこれを考えてみたいと思います。

余白や欄外がある

 手帳の、スマホとの最も大きな違いの1つがこれです。

 たとえば、スマホのカレンダーアプリやGoogleカレンダー(PC)の場合予定の記入欄には欄外はありません。予定の内容を書く欄はあります。URLや場所の欄があったりもします。それらは、予定に直接関わることがらを書くことになります。

 逆に言えば、その日の予定と直接関係がないことは書きにくいわけです。

 そういうときに、手帳の余白や欄外が役立ちます。

 予定欄の日付とはゆるい関係がある情報やメモを、予定欄の欄外に書いておく。

 すると、手帳を開いて予定を参照したときに、そのメモも目に入ってくるわけです。

 

ポイントはよく参照すること

 予定管理におけるスマホやデジタルツールのメリットとして音声や画面へのポップアップによる通知機能が上げられることがあります。

 そして手帳にはそういう機能はありません。ここはスマホの方が便利なわけです。

 では、このリマインド機能に負けないように手帳を使うにはどうすればいいのか。

 これは、1つしかありません。

 よく参照することです。手帳をちょくちょく開いていつも予定を確認参照することです。

 手帳は、予定を記入するだけのツールではありません。確認もまた重要な役割なのです。そしてちょくちょく開いて、予定を確認する機会を増やす。

 気がついたことがあれば、記入する。これがかんたんにできるのが手帳です。

 とくに記入が簡単な点はスマホにはなかなか難しいはずです。

こうすれば「手帳が続く」

 スマホも手帳も、予定を入力しっぱなし、書きっぱなしではあまり役に立ちません。

 ちょくちょく参照して、気がついたら追加で記入する。

 そしてこれがやりやすいのが、紙の手帳なのです。

 さらに言えば、これを励行すれば手帳を自然に使い続けられるようになるのです。

 

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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