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ハーパーは31試合ぶりにホームランを打ち、次の打席もホームラン。タッカーのホームランは3ヵ月ぶり

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)Sep 14, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月14日、ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)は、4回裏に左中間へホームランを打った。

 8月9日のシーズン26本目を最後に、30試合続けてホームランが途絶えていた。その要因の一つと思われる点については、前日にこちらで書いた。

「ジャッジが17試合ぶりにホームラン。オズーナは22試合連続なし。さらに長く出ていない選手はいる!?」

 さらに、ハーパーは、6回裏、今度はライトのスタンドへボールを運んだ。30試合連続ホームランなしに終止符を打ち、そこから、2打席連続ホームランだ。ちなみに、前日、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、逆転グランドスラムにより、16試合続いていたホームランなしを打ち切った。

 9月14日を終え、シーズン20本塁打以上の選手は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 この日は、ハーパーの他に、ウィリー・アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)も、1試合2本塁打を記録した。シーズン31本目と32本目だ。それについては、こちらで書いた。

「ミスター3ランが満塁本塁打を打ち、大谷翔平を抜いて打点トップに立つ」

 また、20本塁打に到達した2人のうち、カイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)は、6月1日以来のホームランだ。こちらは、ハーパーと違い、長期離脱。6月3日に自打球が右の脛に当たり、そこから、9月5日まで故障者リストに入っていた。

 復帰後の先発出場は、DHが4試合とライトが1試合。あとは、代打出場が2試合だ。9月14日は、1点リードの9回表、1死走者なしの場面に、マウリシオ・デュボンの代打として起用され、9回裏はライトの守備についた。それに伴い、ジェイソン・ヘイワードがライトからレフトへ移った。ヘイワードは、6回表にベン・ギャメルの代打として出場し、その打席にシングル・ヒットを打った。前々日に、アストロズでは初のホームランを記録している。

 復帰直後であることに加え、ポストシーズンを控えているため、アストロズは、タッカーを慎重に起用していると思われる。過去3シーズン、タッカーは、それぞれ、30本、30本、29本のホームランを打っている。今シーズンの離脱前は、それらを大きく上回るペースだった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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