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ミスター3ランが満塁本塁打を打ち、大谷翔平を抜いて打点トップに立つ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブレイク・パーキンス(左)とウィリー・アダメス Sep 14, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月14日、ウィリー・アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)は、2回表に満塁本塁打を打ち、シーズン打点を106とした。この時点で、104打点の大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)を上回り、ナ・リーグの打点トップに立った。

 さらに、アダメスは、4回表のホームランにより、107打点目も挙げた。

 8月を終えた時点のトップは、98打点の大谷とマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)だった。アダメスは、2人と3打点差の3位にいた。

 オズーナの打点は、そこから増えていない。最後に打点を記録したのは、8月27日だ。大谷は、9月に入ってから6打点。アダメスは、その倍の12打点を挙げている。

 3人のホームランは、大谷が47本、オズーナが37本、アダメスは32本だ。大谷とアダメスは15本の差があるものの、アダメスは3ラン本塁打が多く、13本を数える。これは、1シーズンの史上最多タイ。1996年のケン・グリフィーJr.と並んでいる。アダメスのホームランは、9月14日のグランドスラムを含め、31本中14本(45.2%)が3打点以上だ。

 アダメスは、9月2日の3ラン本塁打で100打点にリーチをかけ、大谷とオズーナを抜いてトップに立った(「大谷とオズーナを追い抜き「ミスター3ラン」が打点トップに躍り出る」)。その後、大谷が2度追いつき(各日終了時点)、9月11日の3打点でアダメスを抜いたが、14日にアダメスが5打点を挙げ、大谷を抜き返し、3打点差をつけている。

筆者作成
筆者作成

 なお、大谷とオズーナは、9月13日~14日の両日とも、同じ試合に出場した。どちらも、打点は記録していない。ちなみに、ドジャースとブレーブスは、15日と16日も対戦する。一方、ブルワーズは、これを書いている時点で、9月14日の試合途中だ。アダメスの打点は、まだ試合が終わるまでに、まだ増えるかもしれない。

【追記:9/15】

 9月14日の試合で、アダメスが108打点目を挙げることはなかった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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