韓国から戻った後、2シーズン続けて出塁率.350以上を記録しながらノンテンダーとされる
今オフ、シカゴ・カブスは、6人をノンテンダー(契約解除)とした。この人数は、どの球団よりも多い。そのなかには、マイク・トークマンも含まれている。
トークマンは、来月に34歳となる外野手だ。ここ2シーズンは、カブスに在籍していた。2022年に韓国のハンファ・イーグルスでプレーした後、マイナーリーグ契約でカブスに入団した。昨オフは、調停を回避し、年俸195万ドルで合意に達した。
2017~21年の5シーズンは、メジャーリーグの計257試合で打率.231と出塁率.326、17本塁打、OPS.704だった。韓国では、144試合で打率.289と出塁率.366、12本塁打、OPS.795を記録した。メジャーリーグに戻ってからは、2023年が108試合で打率.252と出塁率.363、8本塁打、OPS.739、2024年は109試合で打率.248と出塁率.357、7本塁打、OPS.723だ。
ホームランは少ないものの、2023年も2024年も350打席以上に立ち、どちらのシーズンも出塁率.350以上を記録した選手は、トークマンを含め、17人しかいない。
また、両シーズンとも四球率13%以上は、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、ホアン・ソト(現FA)、ラモンテ・ウェイドJr.(サンフランシスコ・ジャイアンツ)、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)、トークマンの5人だ。なお、シュワーバーは、2023年の出塁率が.350未満(.343)なので、上のリストには入っていない。2024年は、出塁率.366を記録した。
トークマンは、外野両翼だけでなく、センターも守る。2025年の年俸は、どんなに高く見積もっても、2024年の倍まではいかなかったはずだ。カブスは、ノンテンダーとせず、控えの外野手としてキープしておいても、よかった気がする。
現時点のメンバーからすると、外野には、左から右に、イアン・ハップ、ピート・クロウ-アームストロング、コディ・ベリンジャーが並び、鈴木誠也はDHがメインだろう。控えの外野手は、いずれも若手のアレクザンダー・キャナリオ、オーウェン・ケイシー、ケビン・アルカンタラあたりが候補になりそうだ。この3人のメジャーリーグ通算出場は、合計しても24試合。それぞれ、21試合(2023~24年)、0試合、3試合(2024年)だ。
キャナリオは、2024年に、AAAの64試合で打率.243と出塁率.336、18本塁打、OPS.850を記録した。ケイシーは、AAAの127試合で打率.278と出塁率.375、19本塁打、OPS.848。アルカンタラは、AAとAAAの計111試合で打率.278と出塁率.353、14本塁打、OPS.781だ。3人とも、パワーのポテンシャルは低くない。