コンドームの売上は緊急事態宣言とまん延防止に影響を受けたか
緊急事態宣言とまん延防止等重点措置は、人と人との接触を減らすことを求めます。では、男女の接触も減っているはずであり、コンドームの売上は減ったのでしょうか。
家族の場合はさほど影響を受けなかったかもしれません。しかし、男女の恋愛が減った可能性があります。
ところでコンドームの売上といっても、あくまで真面目に、そして社会学的に調べてみます。
関東圏のドラッグストアのPOS(Point Of Sales)データから一店舗あたりの売上高推移を見てみます。なお、この範囲を関東圏に設定したのは、東京都のまん延防止等重点措置と相関を見るためです。
結論です。コンドームの売上はどれくらい影響を受けたのでしょうか。売上のグラフを見てみましょう。
ここで各時期と重ね合わせてみます。次のカレンダーは東京都の緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の時期です。
[まん延防止] 2021/4/12(月)~4/24(土)
[緊急事態] 2021/4/25(日)~6/20(日)
[まん延防止] 2021/6/21(月)~7/11(日)
[緊急事態] 2021/7/12(月)~9/30(木)
[まん延防止] 2022/1/21(金)~3/21(月)
下のグラフにおいては次のような区分です。
●薄い青:まん延防止
●薄いオレンジ:緊急事態
できるだけ主観を除いて述べると次の傾向です。
[まん延防止] 2021/4/12(月)~4/24(土)→微増
[緊急事態] 2021/4/25(日)~6/20(日)→減少
[まん延防止] 2021/6/21(月)~7/11(日)→微増
[緊急事態] 2021/7/12(月)~9/30(木)→減少
ここで私は、まん延防止は効かず、緊急事態宣言はアナウンス効果があった、と書きたい衝動に駆られます。ただ、それはあくまで感想に過ぎないので、事実だけ記しておくことにします。
まん延で上昇、緊急事態宣言で減少、を繰り返しています。
なお、上記のグラフには印をつけていないものの、新規陽性者数が落ち着いた12月くらいから売上高は上昇し、さらに、新規陽性者数が増加に転じた1月からは、ふたたび売上高が減少しています。
性的な行為だけが男女の関係を象徴するわけではありません。それは承知のうえで、今回はコンドームの売上を調査しました。
みなさんはどう思うでしょうか。