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乳幼児の救急搬送は5年間で45,090人!注意したい5つの事故例を防災士が徹底解説

栗栖成之防災士ライター
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東京消防庁のデータでは0歳~5歳までの乳幼児の事故では、平成30年から令和4年までの5年間で45,090人が救急搬送されています。

親が目を離したほんの一瞬に起きる「はさまれ事故」や、自宅の浴槽で「溺れる事故」など、ニュースでは報じられない事故が多発しているのが現状です。今回は、乳幼児の事故について事例を交えながらお伝えしましょう。

日常のケガで救急搬送される乳幼児は、年間9,000人以上にもおよぶ

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東京消防庁からの公開情報では、乳幼児の年別の救急搬送件数は次のようになっています。

  • 平成30年:9,490人
  • 令和元年:9,275人
  • 令和2年:8,781人
  • 令和3年:8,936人
  • 令和4年:8,608人
  • 5年間の合計:45,090人

60歳以上の高齢者を除けば、年齢層としては最も多い人数となっているため、乳幼児の事故がとても多いことを証明しています。

0歳~5歳までの乳幼児の場合だと、ケガが命の危険に直結してしまいます。

大人が一緒についていても、ほんの一瞬目を離した隙に事故は起きています。当然ながら乳幼児には「危険」を理解することはできないため、周囲の大人が気を付けるしかありません。

次からは、実際の事故例を紹介しますので、同様の事故を起こさないよう、親がよく注意しましょう。

事故例1:手動ドアに挟まれる「はさまれ事故で指を切断」

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子どもと一緒に出掛けた際には、ドア付近では子どもを一人にしないでください。

手動ドアの蝶番側に、手を当ててしまうケースが多くあります。デパートなどの手動ドアは頑丈で重たいので、その分蝶番側に強い力が加わります。

そんな所に小さな子どもの指が挟まれれば・・

考えたくない事故ですが、毎年250人ほどの乳幼児がはさまれ事故にて救急搬送されています。

ケガだけで済まず、指を切断する重大な事故になっているケースもあるため、十分注意しないといけません。

  • ドアの蝶番側での、はさまれ事故が多い
  • 最悪のケースは指を切断する事故となる
  • ドア付近では子どもを一人にしない

事故例2:テーブルのみそ汁がこぼれて「大やけど」

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背の小さな子どもには、テーブルの上がしっかり見えていません。テーブルの下からテーブルクロスやランチョンマットを引っ張って、上に乗っていたみそ汁やスープを被って大やけどを負う事故も多く起きています。

令和4年には、やけどで救急搬送された乳幼児は358人にものぼっています。汁物だけでなく、炊飯器から吹き出る蒸気やアイロンなどでの「やけど事故」もあります。

乳幼児がいるならテーブルクロスを敷かない、テーブルのそばやキッチンに入れない工夫や、アイロンなど熱を帯びる電化製品を床に置かないなど、生活上の安全に対する高い意識が重要です。

  • 火傷する可能性のあるモノのそばに近づけない
  • テーブルクロスを敷かない
  • 日常生活での安全対策が重要

事故例3:乳幼児がおぼれる場所のトップ「自宅の浴槽」

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乳幼児が溺れるのは、海でもプールでもなく「自宅の浴槽」がトップです。例えば、乳幼児と一緒にお風呂に入った時に、一瞬でも目を離さないでいるでしょうか。

そう考えると、そうではない方が多いはずです。少しの時間を使って体を洗ったり、髪を洗ったり、顔を洗ったりしますよね。

大抵の場合何事もなく済むのですが、運悪くその瞬間に溺れてしまうこともあるのです。

子どもが溺れる時は、大騒ぎしません。静かに音もなくバスタブに沈んでいくので、大人も気づくのが遅れてしまいます。

一緒にお風呂に入っている時は、子どもが完全にお風呂から上がるまでは、付き添っておきましょう。また、小さな子ども同士だけでお風呂に入れるのも止めた方がよいですね。

  • 溺れる時には子どもは騒ぐことなく、静かにバスタブに沈んでいく
  • 大人が気づくのが遅れてしまう
  • お風呂から完全に上がるまで目を離さない
  • 子どもだけで絶対にお風呂に入れない

事故例4:乳幼児による「窒息や誤飲」

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令和4年にはモノがつまるなどの、窒息や誤飲にて1,065人が救急搬送されています。子どもも6か月を過ぎると、手の届く範囲のモノを何でも口に入れようとします。

トイレットペーパーの芯(39mm)を通る大きさのモノなら、口に入れることができ飲み込む危険性があります。

窒息は気づかないまま放置すれば、死亡に至ってしまう怖いモノです。子どもの目線で、口に入れるものは置いていないか、落ちていないか確認しましょう。

  • 年間約1,000人の乳幼児が窒息や誤飲で救急搬送される
  • 大人目線でなく子ども目線でチェックしよう

事故例5:自転車の子ども用シートに乗ったまま「自転車が倒れる」

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自転車ごと倒れる事故例も、毎年後を絶たない事故となっています。自転車の後ろの子供用シートに乗せたまま自転車から離れている間に、自転車ごと倒れて子どもがケガをする事故です。

自転車に載せていた方が安全だと思うかも知れませんが、それは間違いです。子どもが体を揺らすだけで、自転車はカンタンに倒れてしまいます。そのため自転車を離れる時は、必ず子どもと一緒に離れるようにしましょう。

また、運転中に何かにぶつかって倒れるケースもあります。自転車に子どもを乗せる時は、子ども用ヘルメットを必ず装着させることが重要です。

  • 自転車を離れる時に子どもを乗せたままにしない
  • 自転車ごと倒れると、高い場所から落下したのと同じ衝撃を受ける
  • 自転車に乗せる時は必ず子ども用のヘルメットを装着させる

事例以外にも乳幼児の最も多い事故は「落ちる」です!

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先に事故例を挙げましたが、乳幼児が救急搬送される最も多い事故は「落ちる」です。令和4年には「落ちる事故」で2,342人が救急搬送されています。

特に0歳児が多く、昨日までできなかった寝返りができるようになり、ソファーへ寝かせていたところ、目を離したすきに床に転落する事故が目立ちます。

その他にも、ころぶ・ぶつかる・切る・かまれるなどの事故にて、救急搬送されているようです。

いずれにしても、年齢に合わせて親が注意して、子どものケガを防ぐようにするしかありませんね。

防災士ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!

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