難グリーンでも3パットを回避する!トーナメントコースでパット数を減らす方法【ゴルフ】
グリーンは速くなるほど難しくなる
コースのグリーンでボールが転がる度合いを示すものがグリーンスピードだ。ゴルフ場のマスター室前などのスペースに「本日のグリーン」として〇ft(フィート)と数値が書かれた掲示物が設置されていることが多い。
この数値はスティンプメーターというものを使って測定している。専用のレールのような機器を使い、グリーンの平らなところでボールが転がる距離を測っているのだ。
グリーンの速さは日々変化する。よって、ゴルファーはその掲示物を見て、これからプレーするグリーンの状態をイメージする必要がある。10ft以上だと速いグリーンで8ft以下だと遅いグリーン、といった感じだ。
高速グリーンでは、より距離感の重要度は増す。少しの強弱のズレが大きな距離感のズレにつながってしまう。遅いグリーンでは3メートルから3パットはあまり心配しなくてよいが、高速グリーンでは普通にありえる。
速くなるほど難しくなるが、プロのトーナメントでは11ft以上のコンディションに調整されていることが多い。11月10日から太平洋クラブ御殿場コースで開催される三井住友VISA太平洋マスターズでは12~13フィートに仕上げる。
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そんな高速グリーンでもプロはあまり3パットをしない。米男子ツアーの昨季の3パット率のツアー平均は3.04%。約33ホールに1回しか3パットをしていない。
どのようなポイントを意識すればプロのように高速グリーンに対応できるのだろうか。
高速グリーンで距離感を合わせる方法
転がりをイメージする
まずは高速グリーンでのボールの転がりをイメージする必要がある。遅いグリーンと速いグリーンではボールの転がり方が異なる。
極端な表現かもしれないが、遅いグリーンは早めにボールの減速が始まり、最後は急停止する感じになる。一方、高速グリーンはなかなか減速しない。減速し始めたと思えば、ゆるやかに減速し静かに停止する。
こういったボールの転がりを、読んだラインをふまえてイメージを膨らませることで、距離感を合わせやすくなる。繊細なタッチが求められる高速グリーンのパットは、このイメージする力がより重要になる。
イメージが沸かない場合は、パッティンググリーンでまずは手でボールを転がしてみると良いだろう。パッティンググリーン(練習グリーン)も基本的には、掲示されている値と同じ速さになっている。異なる場合があるものの、コースの速さとかけはなれているケースは少ない。
パッティング練習をくふうすることで「このラインではこのぐらいの勢いでボールが転がり出すと、こんな感じで転がって、こんな感じで止まる」というイメージが膨らんでくる。
パッティンググリーン(練習グリーン)も基本的には、掲示されているグリーンスピードと同じ速さになっているが、異なる場合があるので注意が必要。
リズムとテンポを一定にする
高速グリーンでは、よりリズムとテンポを一定にする必要がある。例えば、下り傾斜のラインでは、ボールをなでるようにインパクトで力をゆるめやすいが、上りや平らなラインと同じリズムとテンポでストロークしたい。
方向よりも距離感を優先
高速グリーンではショートパットでも距離感に集中したい。下りのパットで方向の意識が強まると強く打ちすぎてしまい、「カップまで遠くなった」となりかねない。上りのラインだからといってテンポが速くなると、「大オーバーしてしまい、返しが下りになり、それが入らず下りの傾斜に持っていかれてオーバー。その返しも入らず結局4パット」といったことにもなりかねない。
高速グリーンでは「カップイン」という最高の結果を求めることは封印し、距離感を合わせることに集中したい。
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