【ビジネスの考え方】ほぼ日手帳とは何か(その1)「ほぼ日刊イトイ新聞」ユーザーのための手帳である
今回から複数回にわたって、ほぼ日手帳とは何かを考えていきたいと思います。
これは一言で言うのがとても難しい問題です。
なので、いくつかのポイントからアプローチしていこうと思います。
第一回の今回は、表題の件について。
ほぼ日手帳が、ほぼ日刊イトイ新聞から生まれた手帳である事はよく知られていると思います。だから、表題の件は、まあ当たり前と言えば当たり前なわけです。
そしてでは、ほぼ日刊イトイ新聞とはなにか。これはなかなか難しい問題です。ですが、これも結論から言えば、糸井重里という人を中心として、そのスタッフが、そのときどきの各種トピックを取り上げたコンテンツの集合体です。
一例を挙げると、たとえば思想家で詩人の吉本隆明の講演集の動画が公開されています。驚くべき事にこの本数が膨大(183講演)で、またテキストもダウンロードできるようになっています。そのタイトルは、「フロイトおよびユングの人間把握の問題点」「共同幻想論のゆくえ」「現代詩の思想」など、どれも(私にとっては)面白そうなものばかり。
形式上は無料ですが、別途投げ銭のしくみが用意されています。50円~10万円までのお金をこのコンテンツに対して支払うことができるようになっているのです。
そしてその中に、いわばコンテンツの1つのような形で物販が存在しています。
それは、ほぼ日手帳が、世間的には一番有名です。そしてそれ以外に化粧品とか、カレーなどがあります。
この写真のものがカレーです。レトルトカレーではありますが、開封してフライパンで加熱することが推奨されています。または、やはり開封して耐熱食器にあけ、ラップをかけて電子レンジで加熱することもできるようです。
このスキンクリームもほぼ日で販売されているアイテムの一つです。
つまり、ほぼ日手帳とは、こういう食材や化粧品などとともに販売されている、いわば生活用品ということができるわけです。
では、いかなる思想の元にそうなったのか。それは次回に譲りたいと思います。