パチンコ店の片隅にひっそりとオープン。有名特注麺を使用した、本格派非豚骨ラーメンは醤油と塩の二刀流。
2024年4月9日オープン
福岡市南区にあるパチンコ店の玉屋。その屋形原店の一角にラーメン屋さんがオープン。路面店でもなく飲食街でもなく、こんなところにラーメン屋。そんな思いがちですが、福岡のパチンコ店に併設のラーメン店はすごい。名をあげれば「喜峰」や「18ラーメン」そして「ゴウジャン」など、ハイクオリティなラーメン屋がパチンコ店にあるのです。これもまた博多の文化。ひっそりとグランドオープンしてますが、その実力は侮るべからず。福岡のパチンコ店にあるラーメン屋は本当に美味い名店が多いのです。
パチンコ店の脇の自転車置き場の通路のようなところに、他にも飲食店がありますが、奥の方のスペースにお店はあります。路面には幟や看板も出ていますよ。こんな穴場にどんなラーメン店が、なんて思いますね。
通路の先にお店の入口を発見。その名も「麵屋 大豊楽」。お祝いのお花も飾られながら、ひっそりと佇む感じです。こんな場所にこんなスペースが、なんて思いながら、隠れた名店を発見した優越感を勝手に感じてしまいました。
入口の立て看板は、手作り感満載。1人でお店を回している、いわゆるワンオペ。そのお断りをきちんと表記しています。律儀なご挨拶ですね。でも、ワンオペのラーメン屋さんほど美味い、と個人的には思います。
自動ドアを開けて店内に入ると、シンプルな造りで、L字型のカウンターがあります。結構広いスペースに、言い方は失礼ですが、殺風景な雰囲気が逆に良き雰囲気と思ってしまいます。
壁側にはカウンター席も。木目調のDIYのような感じの棚とテーブル。白木の木目調でシンプルな手作り感が、なんだかほっこりしてしまいます。
オーダーの仕方も面白い。席の前に置いてある注文票に〇をつけて店主さんへお渡しします。食券機でもなく、オーダーを取るわけでもなく、面白いシステムですね。ワンオペをカバーする店主さんのアイデアですかね。
注文票を見ると、醤油ラーメンと塩ラーメンの二刀流。トッピングにごはんと、メニューもシンプルに最小限です。
醬油ラーメン
鮮やかに仕上がった一杯。白ネギに青ネギ、チャーシュー2枚に海苔が丼の淵に飾られ真ん中にはナルトです。そこにトッピングの背脂が散りばめられます。かなりクオリティの高い一杯です。
鶏ガラベースだと思われるスープは、カエシの味わいが深みあり、ほんのりと甘さも感じるところが上品な美味さ。そしてトッピングのダブルネギがまた美味い。白ネギと青ネギのそれぞれの良さが、食感と旨味とともに伝わってきます。真ん中のナルトもちょっと可愛く見えます。
醤油の色合い良く透き通るスープに、キラキラっと背脂が浮かびます。優しい味わいの中にもインパクトある醤油の味わい、そこに甘味とコクのアクセントを加える背脂がまた良きです。
このモチモチ太麺が素晴らしい。スープとの絡みもバッチリで、ツルツルっとした食感と味わいが良い。さすが、製麵屋慶史です。というか、慶史ブランドを使っていること自体クオリティ高すぎ。
また美味いのがチャーシュー。ホロホロっと柔らかく味わいも良い。一枚が厚みもありボリュームもバッチリ。これが2枚もトッピングされているのだから、この価格でこのクオリティは頭が下がります。
ブラックペッパーが置いてあるのも、醤油や塩の味わいを考えたチョイスですね。少しパラパラっとふりかけると、味がキリっと引き締まります。
正直、お店の場所とお味は関係ないとは思いますが、パチンコ店の中にあるお店と思うと本当にクオリティが高い。やはり、福岡に点在するパチンコ店の併設や隣接のラーメン店は素晴らしいお店が多いです。この大豊楽も、その中のひとつとなる、新しくも美味しいラーメン店ですね。
麺屋 大豊楽
住所:福岡県福岡市南区中尾3丁目35 玉屋屋形原店内
営業時間:11時30分~15時00分
18時00分~23時30分
※売切れ次第終了
定休日:不定休
駐車場:有(玉屋屋形原店駐車場)