ノート(254) 履歴書に前科を書かず、面接でも黙ったまま再就職 法的問題は?
~釈前編(14)
受刑380/384日目(続)
前科を告げる義務はある?
社会では「協力雇用主」のように前科がある者をそうだと分かった上で積極的に雇用しようという事業者のほうが圧倒的に少ない。そのため、受刑者の悩みで多いのは、社会復帰後に再就職する際、履歴書やエントリーシートの賞罰欄に前科を書かず、採用面接でも黙ったままで大丈夫なのかという点だ。
いつか嘘がバレるかもしれないとビクビクし続けなければならないという心理的負担は大きいが、それ以上にこうしたやり方には法的な問題がある。履歴書の体裁や面接の状況、就業規則の内容によっては、解雇されても致し方ないからである。
この記事は有料です。
元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバーをお申し込みください。
元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバー 2024年2月
税込1,100円(記事3本)
2024年2月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。