ノート(253) 再犯防止のために重要な役割を果たす協力雇用主の存在と現状
~釈前編(13)
受刑380/384日目(続)
協力雇用主の開拓
刑務所では専門性の高い様々な職業訓練が行われているものの、訓練生として選ばれるための基準は厳しく、「狭き門」となっている。しかも、実際の就職に役立つとは限らず、むしろ仮釈放の許可を得やすくする手段と化している面もある。
そこで、社会における実際の求人状況を踏まえたうえで、これに見合った具体的な就労支援を行わなければならない。真っ当な仕事を見つけ、自ら生活費を稼ぐことが、何よりも再犯の防止につながるからだ。生活保護に依存させるよりも、納税者として税金や社会保険料を支払わせ、自立させることのほうが社会にとって有益でもある。
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